CLASS:y、日本初のファンミーティングを開催 独自のオーラを放つ女神たちの来日に歓喜

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撮影:マスダレンゾ

シングル「SHUT DOWN -JP Ver.-」で日本デビューした話題のK-POPガールズグループ・CLASS:y(クラッシー)が6月27日、日本初のファンミーティング「2022 CLASS:y JAPAN DEBUT FANMEETING」を東京・豊洲PITで開催した。

このグループは「放課後のときめき」(MBC/2021年11月〜2022年2月放送)という韓国の人気オーディション番組で勝ち抜いた精鋭7人(ヒョンソ、チェウォン、ヘジュ、リウォン、ジミン、ボウン、ソンユ)で結成。母国では今年5月に活動を始めたばかりだが、歌も踊りもビジュアルもパーフェクトな実力派アイドルとしてすでに多くのファンを持っている。日本でも早い時期から注目を集めており、豊洲PITも来日を待ち望んでいたファンで満杯となった。

ファンミーティングは定刻通りにスタート。きらびやかなメンバー紹介映像に導かれるように登場したCLASS:yは、日本デビューシングルのカップリング曲「SAME SAME DIFFERENT -JP Ver.-」(6月9日先行配信)を披露した。この曲は「放課後のときめき」の候補生たちが力強いパフォーマンスを見せたナンバーだが、7人による日本語バージョンを生で体験できることは日本のファンにとってとても貴重だったに違いない。

記念すべき1曲目を歌い終えたメンバーたちは、客席に向かって軽くご挨拶。「みなさんと楽しい時間を過ごしたいと思います」(ヘジュ)、「がんばります!」(リウォン)、「始まる前からみなさんの愛情が感じられました」(ボウン)。覚えたばかりの日本語を混ぜながら一生懸命語りかける様子は誠実かつキュートだ。「放課後のときめき」がキャラクター的にも良い人材を選んだのがよくわかる。

初々しいトークですっかりなごんだ場内を再びヒートアップさせようと、今度は「SURPRISE」を熱唱。これはグループの本国デビュー直前に出したレアなナンバーで、ヒップホップとEDMを組み合わせた独自のサウンドとリズムの変化が聴きどころとなっている。こうした難易度の高い曲を楽しそうにこなすのは、相当の力量があるということだろう。

続いてはCLASS:yをもっと知るためのトークコーナーに突入。日本についての感想を順番に言った後は、各メンバーの近況をひとつの単語で紹介し、それが誰のことなのか当てあいながら、単語を出した本人に関連のエピソードを発表してもらう流れに。それぞれが準備した言葉は「キットカット」(リウォン)や「こんにゃくゼリー」(ヘジュ)、「カバン」(ソンユ)など様々だったものの、ほとんどのメンバーが「日本のドン・キホーテで買えるものが特に気に入っている」と、にこやかにしゃべっているのが印象的だった。

次に事前にファンから集めた質問に答えてもらうQ&Aコーナーが始まった。「最近メンバーの間で流行っていることは?」との問いに、ジミンは「“ラッシーピース”という名前のピースを考案したので、それをよくやっています!」と答え、「どうしたら身体を柔らかくできるのか?」と聞かれたヘジュはトレーニング方法を伝授。初の日本のイベントで緊張気味だった7人も、こうしたやりとりを経て少しリラックスしてきたようだ。

衣装替えの時間をはさみ、ステージは再びパフォーマンスタイムへ。歌われたのは、6月22日にリリースした日本デビュー曲「SHUT DOWN -JP Ver.-」である。日本語の響きとボリウッド(インド映画)を思わせるクセのあるリズムが加わったサウンドは唯一無二。「無国籍」という言葉が似合うサウンドの合間を縫うように歌い踊るCLASS:yもまたピュア、クール、ワイルド、スポーティといった様々なワードを散りばめたスタイルでオンリーワンの輝きを放っている。

ここでちょっとしたゲームの時間が設けられた。最初に行われたのは〈お絵かきクイズ〉。お題を見て30秒の間に書いた絵を他の6人が当てるというものだ。結果はジミンが優勝。ほとんどのメンバーが成功するなか、失敗したヘジュが「愛してるよ〜」と愛嬌のある表情とポーズを見せると、残りのメンバーは大爆笑。

続いては〈一心同体ゲーム〉。LEDパネルに「セルカ」「ハート」「ホラー映画」といったお題が映し出されると、全員が身体を使ってそれを表現していく。ゲームに参加している間の7人は童心に帰ったように大喜び。平均年齢16歳らしい明るい表情と元気な動きにファンも笑顔が絶えない。

早くもファンミーティングは終わりの時間に。「いっぱい準備してきましたがどうですか? いっぱい愛してます〜」(ヒョンソ)、「私たちはずっと一緒です」(ソンユ)」「今度はCLIKE:y(クリッキー/ファンの愛称)のみなさんとディズニーランドに行きたいですね」(チェウォン)、「今日の思い出はずっと忘れません」(ヘジュ)と名残惜しそうなメンバーたちは、日本のファンの期待に応えようと韓国での最新ヒットナンバー「CLASSY」を熱唱した。

だがショウはこれで終わらなかった。鳴りやまぬ拍手に誘われて再びCLASS:yが登場。「CLIKE:yを愛してます!」(チェウォン)、「忘れられない思い出になりました」(ボウン)と感謝のコメントで締めくくり、ラストは「SAME SAME DIFFERENT」の韓国オリジナルバージョンで軽やかなパフォーマンスを披露して、2時間に及んだ舞台を去っていった。

CLASS:yというグループ名にはいろいろなキーワードが入っているが、最も押さえておきたいのは、“他とは次元の違うサウンドで世界中のK-POPファンを引きつけたい”との願いが込められている点だろう。「SHUT DOWN -JP Ver.-」でも明らかなように、親しみやすい要素をどんどん取り入れて次元の違うものを生み出すこの7人は、他のライバルにはないオーラがある。会場を訪れた日本のファンたちはその独自の魅力にいち早く気付いた“第一発見者”なのだ。

(取材・文:まつもとたくお)

2022 CLASS:y JAPAN DEBUT FANMEETING SET LIST(2022.6.27)

01.SAME SAME DIFFERENT -JP Ver.-
02.SURPRISE
03.SHUT DOWN -JP Ver.-
04.CLASSY
05.SAME SAME DIFFERENT

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