金子三勇士(ピアノ)が日本デビュー10周年リサイタル、世界初の試みも

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金子三勇士

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ピアノ演奏家の金子三勇士(かねこみゆじ)が、2022年3月5日(土)にサントリーホールで日本デビュー10周年リサイタルを開催する。

金子にとって初めてのサントリーホールでのリサイタルとなる今回、10周年の特別な機会ということもあり、「原点×挑戦」をテーマに掲げる。プログラムは、バッハのインベンションから始まり、モーツァルトのトルコ行進曲、そしてベートーヴェンの交響曲第9番<合唱付>第4楽章という、金子にとってまさに「原点」というべき作品が並ぶ。この3人の偉大な作曲家は、誰もが音楽室の肖像で目にし、多くの人にとってクラシック音楽を知るきっかけとなる存在。10年間に小中学校で多くのアウトリーチを実施し、子供達とのコミュニケーションを重ねてきた金子が、これからの未来に向けて、大切に演奏し続けたい名曲に向き合う。

これらのうち、ベートーヴェンの交響曲第9番<合唱付>第4楽章は、2台ピアノ版で演奏される。リスト編曲によるピアノ・ソロ版をもとに、金子がオリジナルの2台ピアノバージョン「フロイデ!」へとアレンジを加えたヴァージョンだ。片方のピアノは、スタインウェイ&サンズ社が開発した世界最高峰のハイレゾリューション自動演奏ピアノ「SPIRIO | r」。本機に金子が予め収録した内容が、本番で忠実に自動再生され、そこに金子がもう一台のピアノで生演奏して二重奏を実現する。アーティストが事前に収録した自動演奏ピアノとともに「2台ピアノで共演」するのは世界初の試みとなる。これは日本デビュー10周年の節目に相応しい、新たな「挑戦」である。2台ピアノでこそ可能になる、第九の重厚で多彩な響きに期待したい。

金子三勇士は、今回のリサイタルに向けて「音楽が放つ生きる喜び、フロイデ! 巨匠ベートーヴェンが到達した境地を、ピアノで歌い上げることで人々に伝えてきたリスト。彼らの想いを、今だからこそ継承したい。」と、意気込みを語っている。
 

【プロフィール】
金子三勇士(かねこみゆじ)
1989年日本人の父とハンガリー人の母のもとに生まれる。6歳で単身ハンガリーに渡りバルトーク音楽小学校に入学、2001年からは11歳でハンガリー国立リスト音楽院大学(特別才能育成コース)に入学。2006年に全課程取得とともに帰国、東京音楽大学付属高等学校に編入する。東京音楽大学を首席で卒業、同大学院修了。2008年、バルトーク国際ピアノコンクール優勝の他、数々の国際コンクールで優勝。第22回出光音楽賞他を受賞。これまでにゾルタン・コチシュ、小林研一郎、ジョナサン・ノット他と共演。国外でも広く演奏活動を行っている。NHK-FM「リサイタル・パッシオ」に司会者としてレギュラー出演。 2019年5月には新譜CD「リスト・リサイタル」をリリースした。コロナ禍でも、オンラインを活用したさまざまな企画を発信中。2021年には日本デビュー10周年を迎えた。キシュマロシュ名誉市民。スタインウェイ・アーティスト。
オフィシャルHP http://miyuji.jp/ (2022年1月現在)

 

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