TFG、全4日間6公演のオフィシャルレポートが到着 来年2/23にライブBD発売

アーティスト

Photo by tobu masato

2.5次元舞台などを中心に活躍する若手俳優で結成された、新感覚アーティストグループTFG。11月2日を皮切りにスタートした全4日間6公演のライブが終了した。

「TFG 演芸まつり2021」と「TFG SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」の2編成で開催された本公演。「TFG 演芸まつり2021」では前半、和装に身を包んだメンバーが大喜利や本格的な落語に挑戦。後半ではカラフルな衣装にチェンジし、ライブパフォーマンスを披露。

「TFG SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」ではTFGのオリジナル楽曲を中心にキレのいいパワフルなダンスナンバーからしっとりと歌い上げるバラードまでバラエティに富んだエネルギッシュな彼らのパフォーマンスが披露された。

また、最終公演のアンコールパートにて、メンバーから「TFG SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」が2月23日にBlu-ray化され発売されることが発表された。ライブ終了後15:00~翌日15:00までの24時間早期予約特典は“メンバー直筆サイン入り生写真”となっている。

ライブレポート

“五感”をコンセプトとする新感覚グループTFGが、約4ヶ月ぶりとなる有観客ライブをStudio Mixaにて開催した。11月2日から7日にかけて、メンバーが大喜利や落語へ挑む「演芸まつり2021」を2公演、新曲を交えライブパフォーマンスを展開する「SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」を4公演実施。同公演(11月2日公演は除く)はリアルタイム配信も行われ、現地・在宅問わず多くのオーディエンスを沸かせた。このレポートでは、「演芸まつり2021」11月3日の昼公演と「SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」11月7日昼公演の様子をお届けしたい。

和装に身を包んだメンバーが登場し、「演芸まつり2021」はスタート。各々の座布団に座りペコリと頭を下げると、温かい拍手が会場を包みこんだ。自己紹介を経て導かれたのは、“あいうえお作文”のコーナーである。与えられた“TFG”というお題をもとに、それぞれの個性が爆発した作文を次から次へと披露していく。前川優希が「ただただ 普通に がんばるんば!」と勢いよく突っこむと、坂垣怜次は「たなかくん? ふくしまくん? ジローラモだよ!」と独自のワールドを構築。唯我独尊を突き進む坂垣に、桜庭大翔が「今日はどこの回線が繋がってる?」と楽しそうに突っこむシーンもあった。

続いて行われたのは、TFGのコンセプトになぞらえた“五感で当てよう”。お題に対して、メンバー4人が視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚で表現し、残りのひとりが何を表しているのか当てるというゲームである。一人目の回答者に選ばれた堀田怜央は、「俺たちは五感のグループだから大丈夫っしょ!」と余裕綽々な様子だ。“タピオカ”というお題に、佐藤信長は「視覚:黒丸、聴覚:んちゃんちゃ、触覚:もちもち、味覚嗅覚:なし」と自信満々に回答。「“んちゃんちゃ”って何⁉」と堀田が困惑する一幕もあったが、無事に正答を導きだした。二人目の回答者である前川も、“ラーメン二郎”と答え見事正解。“坂垣と桜庭が練習前にラーメン二郎を食べてきて匂いがすごかった”というエピソードも飛び出し、終始笑いに満ちていた。

この日はなんと、古典落語の演目である「鰻屋」を前川が披露。「人生で初めて落語なんてやるので緊張してますよ」と語る様は、心なしかあがっているようだったが、いざ始まってみると緩急をつけながらすらりすらりと演じていく。その粋な話しっぷりには、声だしが制限された会場にも関わらずクスクスとした笑い声が漏れるほどだった。

演芸パート最後となったのは、与えられたシチュエーションとくじ引きで出たワードを用いて物語を作りだす“即興ラブストーリー”。メンバーは“高層ビルの屋上”や“私立高校”といったシチュエーション、“サンタクロース”や“エナジードリンク”というワードに苦戦しつつも奇想天外なドラマを生み出し、コーナーを盛り上げた。

ライブパートでは、「PA!PA!PA!Party Love!」を筆頭に、全5曲のパフォーマンスを繰り広げる。「彼方のリナリア」で真っすぐな言葉を響かせたかと思えば、「瞬間」では熱い思いを解き放つ。バラエティーでも音楽でも、しっかりと魅せられる5人であることを、鮮明にアピールしたのだった。

「SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」では、全身全霊のダンスと歌でアンコールを含めた全17曲を届けきった。和服での舞を皮切りに、ライブはスタート。普段から演技に身を置き、大きく美しい所作を心がけている5人だからこそ、服をたなびかせる演舞は一段と映える。続けざまに新曲の「THE MUSIC」を投下し、ブレイクでダイナミックなダンスを展開。1曲目から、クライマックスなステージングをして見せた。

その後も、妖艶で情熱的な「¡Hola! ¡Hola! ¡Hola!」、坂垣の歌いだしがグッと心を掴む「神さま お願い」と妥協の一切ない時間が紡がれていく。「PA!PA!PA!Party Love!」では佐藤の甘くやわらかな声が響き、堀田は目で訴えるようにPARFAN(TFGのファン呼称)へ歌いかけていた。

白黒の衣装からカラフルなファッションにチェンジすると、早くもライブは折り返しへ。ダンスパートをまたぎ「Let’s Stay Home!」に繋がれるころには、心機一転とばかりにメンバーのギアもフルスロットルに戻っていた。

ライブ恒例となっているカバーセクションでは、メンバー全員でNissyの「僕にできること」とFUNKY MONKEY BΛBY’Sの「ちっぽけな勇気」に挑んだ。どちらの楽曲も全く雰囲気は違うのだが、彼らが歌うとしっかりと“TFGらしさ”にたどり着くのが愛しいポイント。がむしゃらで真っすぐで、想いが宿っていて温かい。そんな5人の魅力を見出さずにはいられない。「彼方のリナリア」「シンセイカツ」とラストスパートをかけ、本編を締めくくったのだった。

アンコールでは、言葉に想いを乗せた「瞬間」とハッピーオーラを放つ「My Man,My People」を披露。各々が7月からの進化を魅せつつ、多幸感ある時間を作り出した。

役者として活動しつつ、アーティストとしての実力も着々とあげているTFG。ダンス・歌に収まらないからこそ表現できるパフォーマンスが、きっと彼らには存在している。「TFG SPECIAL LIVE 2021 -MATSURI-」は、Blu-rayとしてリリースされることも決定。5人の現在地を確認すると共に、秘めたる未知数にぜひ胸を高鳴らせてほしい。

Text:坂井彩花

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