上白石萌音、初の著書『いろいろ』カバーデザイン解禁 本人からメッセージも

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上白石萌音『いろいろ』

2021年9月にNHK出版より発売される、上白石萌音 自身初めての著書となるエッセイ集。このたび、著書タイトルが『いろいろ』に決定し、カバーデザインが完成した。7月1日より予約受付開始。

俳優、歌手、ナレーターなど、広い分野で多忙を極める上白石萌音。寸暇を惜しんで書き下ろした50篇に及ぶエッセイを中心に、多彩な文章と全点初公開の豊富な写真によって、あらゆる角度から「上白石萌音が、ありのままの“上白石萌音”を表現」する初の著書。

完成したカバーのデザインは、あえて「いろ」を少なくすることで見る人によって上白石の「いろ」を自在に感じ取ってもらえるように、と心がけたシンプルかつクラシカルな佇まい。本に対する愛情と造詣が深い上白石のこだわりを随所に取り入れ、「手触り感」を大事にした造本を予定している。

カバー写真は写真家 山本あゆみ氏による撮り下ろしで、衣裳は上白石の私服。「人によってさまざまに映る『色』があるからこそ、あえてイメージを限定するような色は避け、自然でベーシックな色合いの服を選びました」と上白石。題字の「いろいろ」は、上白石の直筆だ。

これまで本書ができるまでの編集の裏側を「#誰の本でしょう」として発信してきた、「いろいろ」担当編集者によるInstagramアカウント「上白石萌音 初著『いろいろ』」(@nhkpb_kmbook)では、誰の本かを明かさずに綴ってきた「#誰本いきさつ」や「#誰本いつかの景色」などの投稿を読むことができる。

熟慮を重ねた結果、タイトルは上白石発案の「いろいろ」に決定。今回のタイトル発表にあたり、そこに込めた思いやそのいきさつについて、上白石からメッセージが寄せられた。

上白石萌音コメント

この本の打合せをしているとき、さまざまな現場や肩書で働く自分のことを、「魅力的な一面がまるでいくつもの色が重なって織り成すような人」とおっしゃっていただいて、はたと気づきました。お芝居も、歌も、声の仕事も、はてはあらゆる現場の雰囲気に対しても、私がこれまでの仕事の根底において大事にしてきたのは、自我を消して「求められる“色”に染まること」であった、と。そして、ありとあらゆる“色”と出逢う、貴重な経験をさせていただいてきたのだ、と。
そのように見つめ直してエッセイを綴っていると、たくさんの楽しいこと、嬉しいこと、つらいことなど、本当に「人生いろいろだな」と言えるような経験を次々と思い出しました。そうしたことの全部を、大きな意味で込められるものにできたらと考え、「いろいろ」と名づけました。ひらがなならではの、丸みのある文字の形と柔らかな雰囲気が醸し出す安心感が、手に取ってくださった方に肌触りとして伝わる本になれば幸いです。

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