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ドイツでチャート1位を獲得した曲、3分の1が最初にTikTokでバイラル

ビジネス 海外

TikTokは9月4日、2024年にドイツのシングルチャートで首位を獲得した楽曲の3分の1が、まずTikTokでバイラル(シェアなど口コミによる情報拡散)が発生していたと発表した。同社は「多くのチャート成功への道はTikTokから始まる」と強調している。

トップ100の4分の1以上は、平均してチャート入りする13日前にTikTokで「最初に成功」。これには、Ayliva, Shirin David、Helene Fischerといった著名なドイツ人アーティストだけでなく、Miley CyrusやDisturbedら国際的なスターも含まれる。

Aylivaのヒット曲「Lieb mich」は、2024年2月上旬に動画再生数と創作数がピークに達すると間もなくチャート入りし、わずか1週間で首位を獲得した。

新譜だけでなく、カタログもTikTokをきっかけにチャートに返り咲くこともあり、ドイツのTikTokユーザーを対象とした調査によると、カタログ音楽で最も人気のある時代は90年代(48%)、80年代(41%)、2000年代(41%)となっている。

(文:坂本 泉)

榎本編集長「日本と同じCD大国だったドイツ。2024年、同国のシングルチャート首位の3分の1がTikTokでまず火が着いた。2023年も似たデータを取っていて、シングルチャート・トップ100の4曲に1曲がTikTokが着火点だった。ドイツは昨年にはデジタル売上が84.1%になっている。同年、日本はデジタル比率が37.5%で、ドイツが同じぐらいだったのは2016年。注目すべきはその後、急速にデジタル化が進んだことだ。既に日本でもTikTokは音楽プロモーションの基本になっているが、その影響力は今の比ではないほどになりそうだ

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。