Believe、日本のヒップホップシーンの成長を推進する事業として「PLAYCODE」の立ち上げを発表

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PLAYCODE

デジタル音楽会社のBelieve Japanは2月8日、日本のヒップホップシーンの成長をより良くサポートするため、インディペンデント・ヒップホップアーティストの発掘・育成とマーケティングサポートに特化した新しいインプリント「PLAYCODE(プレイコード)」の立ち上げを発表した。

Believeのインプリントは、従来の音楽事務所や音楽レーベルとは異なり、アーティストの独立性を保つことを目指す音楽ブランドだ。アーティストの音楽性や音楽活動を尊重し、マーケティング活動をサポートする。 本インプリントは、アーティストサービス統括責任者の落合真理がリードしていく。主なサービスとして、ヒップホップアーティスト向けの専門知識を活用したマーケティング戦略の立案と実行、自社開発テクノロジーを活用したデータ分析とオーディエンス開発、また資金支援や音楽配信を提供する。さらに、150以上のデジタル音楽プラットフォームとの強力なパートナーシップにより、ヒップホップアーティストの楽曲が、より多くの人々に届くためのサポートを行う。

Believeは、フランス、イギリス、ドイツ、インド、タイ、フィリピンなどを含む50カ国で事業を展開しており、各国でヒップホップがコアジャンルからマスジャンルへと変わる過程において重要な役割を果たしてきた。またこの過程で、ヒップホップアーティストの各キャリア段階における発展のサポートに注力してきた。その基盤として、「敬意」「公平性」「専門知識」「透明性」というBelieve が掲げる4つのコアバリューがある。PLAYCODEでは、この4つのバリューを取り入れながら、アーティストが独立性を保ち、創造性を追求し、またキャリアを向上できる適切な仕組みづくりを行う。

PLAYCODEの名前の由来は、「Playful(遊び心・プレイフル)」と「Code(暗号・コード)」という2つの言葉から着想を得たという。「プレイフル」とは、多くの人々に受け入れられやすく、親しみやすいことを意味し、一方で「コード」とは、人生を生きる上での多くの障害物を乗り越え、自らが解き明かすべき暗号のようなものを象徴し、ヒップホップというジャンルを通して、音楽市場をより高いレベルに発展させることを目指している。

ロゴデザインは、Sho Hanafusa氏が担当。デザインは、柔らかくTOY(おもちゃ)感のある雰囲気と、ポップで遊び心のあるスタイルを組み合わせることで、これらのテーマを具現化した。同氏は2015年からComplex Networksでシニアデザイナーとして活躍し、雑誌の表紙デザインやComplexConイベントの会場デザインなど多くのプロジェクトを手掛けた。Viceへの移籍後、ヒップホップ中心のデザイン作品を多数生み出してきた。現在はHovercraftで活躍し、NIKEやJordanのプロモーションデザインを手掛けるなど、彼の才能はグラフィックデザインだけではなく、アニメーション3D分野でも高く評価されている。

アーティストサービス統括責任者 落合真理氏コメント

長い間、日本のインディペンデント・ヒップホップアーティストとこのジャンルを真剣に支援し、国内外でのその進化と成長に貢献するこの機会を待ち望んできました。私自身、かつては国内外で活躍するインディペンデント・ヒップホップクルーのプロデュースに携わっており、このような体制でアーティストをサポートすることの重要性を深く理解しています。だからこそ、この新たな一歩を踏み出せる今が、非常に意義のある瞬間だと感じています。「PLAYCODE」は、パートナーシップを組むアーティストと緊密な関係を構築し、彼らの芸術性を深く理解すること、またアーティストとして力強く独自の立場を確立するための基盤を築くことに重点を置いています。そして、アーティストとオープンで透明性がある関係性を築き、そこに私たちの専門性を掛け合わせていくことで、今までに前例のない相乗効果が日本国内だけでなく国外の市場でも生まれると信じています。これから大きな革命に関わっていく数々のアーティスト、関係者の皆様、「PLAYCODE」チームのメンバーと共に、今この瞬間から日本のヒップホップの歴史の新たな1ページに生きた証を刻んで参ります。どうぞこれからの「PLAYCODE」に注目していただければと思います。

Believe創設者兼CEO デニス・ラデガイリー氏コメント

世界第2位の音楽市場である日本では、音楽ストリーミングの成長が加速し続けており、その巨大な未開拓の可能性が国内外において大きく拡大するための適切な枠組みが整いつつあります。Believeの日本での事業立ち上げからわずか数ヶ月で、デジタル・アーティストの育成、視聴者のエンゲージメント、収益化における独自の専門知識を、日本で最もエキサイティングなジャンルで活躍するアーティストに提供できることを、大変誇りに思います。ヒップホップは世界中で最も急速に成長している音楽ジャンルの一つであり、日本も例外ではありません。「PLAYCODE」は、ローカルのインディペンデントな才能の成長をサポートし、彼らのキャリアを次のレベルに引き上げ、ローカルの音楽エコシステムの繁栄に貢献するという、私たちのコミットメントを示す素晴らしい取り組みとなります。日本で消費される音楽の約90%が国内音楽¹である今、ローカルのアーティストや音楽ジャンルに投資することがこれほど重要な時代はありません。落合真理のリーダーシップの下、シーンにおけるトップクラスの才能とのコラボレーションのおかげで、日本のヒップホップが世界的に注目される存在になることを確信しています。

Believe APACマネージングディレクター シルヴァン・ドランジェ氏コメント

今回「PLAYCODE」を発表するにあたり、各キャリア段階にあるローカルの優れた才能の多様性、自由な創造性、そして独立性を育むという、我々の長年のコミットメントを再確認いたしました。TuneCore Japanが日本のヒップホップコミュニティに提供しているユニークなスプリングボードと相補的に、「PLAYCODE」はヒップホップエコシステムの、健全で業界をリードする枠組みの構築において重要な役割を果たします。「PLAYCODE」は単なるインプリントではなく、日本の音楽の未来を形作る真のニーズに応え、ローカルクリエイティブコミュニティの繁栄に尽力する我々の取り組みを証明するものです。

日本法人代表 兼 レーベル&アーティストソルーション統括責任者 小川エリカ氏コメント

この度、Believe Japanから、ヒップホップのインプリント「PLAYCODE」のローンチの発表ができることを心から嬉しく思います。ヒップホップは、日本においても音楽ジャンルやコミュニティとしての成長の伸びしろを感じています。日本の今、若い世代の今を象徴しています。日本のヒップホップアーティストの一組一組が安心して表現活動を続け、それぞれの個性多彩なビジョンを描けるよう、私たちはアーティストが活躍しやすい環境づくり、サービス、技術、ノウハウの提供に全力で注力をして参ります。また、日本の音楽産業が盛り上がるよう、これまで少なかった女性や若手世代が活躍していくことを応援しています。落合真理とそのチームが、次世代リーダーとして活躍していけることを心から応援しています。志高くボーダーレスに協働できるメンバー溢れるインプリント「PLAYCODE」をお見守りください。

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