動画クリエイターと音楽アーティストをつなぐ新サービス「TuneCoreクリエイターズ」ローンチ、YouTubeでの楽曲使用と収益化の枠組みを拡張

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チューンコアジャパンが運営する音楽デジタルディストリビューションサービスTuneCore Japanは、楽曲の利用を通じてアーティスト/クリエイターを支援する新サービス「TuneCore クリエイターズ」を開始する。

TuneCoreクリエイターズは、10周年を迎えたTuneCore Japanがインディペンデントアーティストやそのシーンの盛り上がり、音楽を取り巻く環境がドラスティックに変化し続けている現在において、音楽クリエイターエコノミーがより広まることを目指した新サービス。

これまで動画クリエイターにとって、使いたい楽曲があってもYouTube Studioのオーディオライブラリやフリー音源ではない場合、YouTube動画での収益化においては難しいケースがあった。そのため音楽アーティストにとっても、「ダンスや踊ってみた動画」「楽曲紹介」「リアクション動画」等、自分の楽曲のプロモーションにもつながる動画が作られにくい背景があった。

著作権保護を目的としたYouTubeコンテンツIDシステムにより、アップロードされたすべての動画で著作物が含まれていないかが判定される。著作物であるアーティストの楽曲を含んでいる場合、「著作権侵害の申し立て」がチャンネル保持者に通達される。ほとんどの場合、動画公開は問題なくできるが、動画の収益はコンテンツID経由で支払われる。TuneCoreクリエイターズは、この収益を毎月自動で分配する。

動画クリエイターのメリット

動画クリエイターは、フリーサウンドではない音の表現による動画のクオリティアップをはじめ、音楽を軸にした様々な動画制作、新たな企画やアイデアの実現も期待できる。

  1. YouTube動画に利用する「TuneCore クリエイターズ」登録楽曲を検索しダウンロードできる
  2. 使いたい楽曲を自分のYouTube動画に利用できる
  3. 楽曲を利用したYouTube動画の収益を受け取ることができる
  4. 登録者数0のチャンネルでも収益化できる
  5. 楽曲に対して支払う料金はなくコスト0
  6. 想定利用シーン例:ダンス動画 / DJ セットリスト動画 / 絵師による2次創作動画 / リアクション動画など

音楽アーティストのメリット

音楽アーティストはYouTubeでもっと使ってほしい自分の楽曲をTuneCoreクリエイターズに登録することで、YouTubeで自分の楽曲の使用動画が増え、楽曲のプロモーションにつながることが期待できる。TuneCoreクリエイターズに楽曲を登録する際、動画クリエイターに対する「収益シェア率」の設定ができ、例えばこれを50%とした場合、お互いに50%ずつ自動で分配される。楽曲登録が完了すると、動画クリエイター側はあなたの楽曲を検索できるようになる。動画クリエイターと音楽アーティストは、収益シェア率についてお互いで個別に交渉することもできる。

  1. 「TuneCore クリエイターズ」へ楽曲登録することで動画クリエイターに楽曲を利用してもらいやすくなり、プロモーションにつながる
  2. YouTubeコンテンツ収益化により得られる収益を、自動的に動画クリエイターと分配することができる
  3. 楽曲登録時にデフォルトの収益シェア率の設定が可能
  4. TuneCore クリエイターズの利用料は無料(これまで通りYouTubeコンテンツ収益化サービスの利用手数料は20%)

TuneCoreクリエイターズを使用しているYouTube動画の収益は、TuneCore Japanを経由して、音楽アーティストと動画クリエイターへそれぞれに支払われるようになる。またTuneCore 日本のレポートから、お互いに動画ごとの収益金額や動画の再生回数を確認することも可能だ。

TuneCore Japanプロダクトマネージャー Kentaro Sata氏コメント

ご好評いただいた「Rework with ハナミズキ」に続き、「TuneCore クリエイターズ」は動画クリエイターが楽曲を利用して動画制作をするという形でのコラボレーションを盛り上げるサービスとなっています。
そんな中で、「TuneCore クリエイターズ」を通してアーティストが制作した音楽を中心にクリエイター間でのコラボレーションが生まれ、想像を超えるクリエイターどうしの共作や新たな作品がアーティストの新たな一面や個性を見いだすきっかけとなればと思います。

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