ヤマハ、米メトロポリタン美術館がオープンする子ども向けインタラクティブ・ラーニング・スペースの音楽エリアをデザイン

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Courtesy of The Metropolitan Museum of Art

ヤマハは、アメリカ・ニューヨーク市のメトロポリタン美術館が現地時間9月9日にオープンする同館付属の子ども向けインタラクティブ・ラーニング・スペース「81st Street Studio」の、音楽エリアのデザインを担当した。

メトロポリタン美術館は、先史時代から現代まで5000年以上にわたる世界各地のアートを所蔵している、世界的に著名な美術館。今回メトロポリタン美術館が同館に付属する新施設としてオープンする81st Street Studioは、子どもたちが科学とアートに触れて遊べるインタラクティブなスペースだ。約330平方メートルの空間で、創造性や問題解決力を刺激するデジタルやアナログの体験を提供し、物質的な探求を通して科学とアートのつながりを若い世代に伝える。

この81st Street Studioの一区画である「インタラクティブ・ミュージカル・ステーション」のデザインを、ヤマハ デザイン研究所が担当しました。子供たちが音の発音原理やその機構、素材そのものが持つ特有の音などを学べるように、「マテリアルオーケストラ」と題した6つの音の作品群を制作した。各作品に組み込まれた弦楽器、打楽器、吹奏楽器の基本的な機構や発音の物理現象を体感することで、豊かな音の世界に触れることができ、子どもたちの感性を育む。

ヤマハ デザイン研究所 所長 川田学氏コメント

今回デザインしたのは、多彩な素材からさまざまな種類の音が生まれる面白さや、不思議さを実体験してもらう6つの作品群です。叩いたり、弾いたり、乗っかったりしながら、自然界の音、生活の中で聞く音、また楽器の音に思いを巡らせることができます。世界有数のミュージアムに付属した施設、好奇心溢れる子どもたちが自由に散策できる場所に設置されるため、リアルな音現象を体で感じることにこだわりました。デジタル機器で必要な情報を瞬時に得られる便利な時代ですが、事物に手で触れ、発する音に耳を澄まし、思い思いに工夫しながら、音で楽しむ方法を自分なりに発見して欲しいです。

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