HYBE、K-POPの人材育成・開発システムを活用してポップ・ミュージックの本土である米国へ本格進出

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HYBEとユニバーサルミュージックグループ(UMG)傘下の下フィン・レコードの合弁法人「HYBE×Geffen Records」

HYBEとユニバーサル ミュージック グループ(UMG)の合弁法人である「HYBE×Geffen Records」は日本時間8月29日11:00に、グローバルガールグループオーディションプロジェクトの参加者を公開する。

HYBEは2021年に、UMG傘下のレーベルであるゲフィン・レコード(Geffen Records)と合弁法人を設立し、グローバル新人発掘プロジェクトに着手してきた。

米国現地で行われるオーディションプロジェクト名は「The Debut: Dream Academy(ザ・デビュー:ドリームアカデミー)」。世界各地でミュージシャンになる、という同じ夢を見て集まった若者たちが、デビューという目標に向かって一緒に挑戦していくという意味が込められている。「The Debut: Dream Academy」は公開を皮切りに12週間にわたってコンテンツリリースを行っていく。

HYBEがこのような大規模オーディションを進めていくにあたっては、HYBE議長であるバン・シヒョクの「単純にK-POPグループをつくるのではなく、『K-POPの人材育成・開発システム』がグローバル化されていなければならない」という信念に基づいている。実際にHYBE議長のバン・シヒョク氏は米国現地に2年近く常駐し、この「The Debut: Dream Academy」プロジェクトの陣頭指揮を執っている。

「The Debut:Dream Academy」プログラムについて対談するHYBE議長 バン・シヒョク氏とゲフィン・レコード会長 ジョン・ジャニック氏

そして同氏は先立って公開されたゲフィン・レコードの会長であるジョン・ジャニック氏との対談で「世界中の才能ある青年たちにK-POPを基盤とした素晴らしいグループのメンバーになるチャンスを提供するという夢があった。それを実現するためには米国市場でなければならないと考えた」と語っている。

HYBEのアーティスト育成・開発方式を用いた今回のオーディションプログラムには、全世界から応募が殺到。2年間で12万人が応募したうち、7万人は参加者募集公開から1週間で応募映像を送ってくるほどの熱量の高さをみせた。全応募者の中から対面・非対面形式のオーディションで選抜されたデビュー候補たちは、12週間にわたる審査を経た後、生放送にて最終デビューメンバーを決定することとなる。

日本ではAbema TVを通じて公開される審査過程は、スポーツ大会を彷彿とさせるような正々堂々とした競い合いとなる見込みで、全世界の視聴者は互いに異なる地域的・人種的背景を持つ練習生たちがK-POPの人材育成・開発システムの中で競争し、成長し、そして夢を叶えていく全て過程を見守ることができることとなる。

HYBEは今回のプロジェクトに買収・合併(M&A)で確保した米国現地インフラを総動員させる計画で、BTSやSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、NewJeans、&TEAMなどHYBE LABELS所属アーティストがグローバルに活躍する過程で蓄積してきたネットワークも活用されることとなる。

「The Debut: Dream Academy」は、K-POPが30年築き上げてきた遺産を世界最大のポップ市場である米国で本格的に実践していく契機となるプロジェクトだ。バン・シヒョク氏は「K-POPが真の世界のメインストリームとなるためには、”K”を外した「ただのポップ」そのものにならなければならない」と説明した。

そして「K-POPがKを越えてポップそのものになるためには2つ方法がある」とし、「ひとつは韓国で誕生したK-POPがグローバル化することと、もう一つは人材育成・開発システム自体が海外に根付いて米国のポップ市場にまで拡大し裾野を広げること」と加え、「前者の場合はBTSやSEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPEN、LE SSERAFIM、NewJeansなどすでに多様な成果が出ているが、今はプロデューサーが海外でK-POPの人材育成・開発システムを通じて現地の人材を発掘し、また別の方式のグローバル化に成功しなければならない時まできており、『The Debut: Dream Academy』は後者に勝負をかける初挑戦であるという点で意味がある」とコメントした。

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