アミューズ、22年4月〜9月期は経常利益30.7%減

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アミューズは11月14日、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年9月30日)を発表した。

同社グループの経営成績は営業収入219億5,800万円(前年同四半期比40.6%増)、営業利益7億7,800万円(前年同四半期比41.4%減)、経常利益9億900万円(前年同四半期比30.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億8,000万円(前年同四半期比69.7%減)となった。

前年同四半期に比べ、大型コンサートツアーが増加したことに伴いイベント収入が大幅に増加した他、レーベル収入、印税収入、番組制作収入、映像製作収入、出演収入等が増加したことにより営業収入は増収となった。一方でこれら営業収入に係る営業原価や販売費及び一般管理費が増加したことなどにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する四半期純利益は減益となった。

イベント関連事業は、イベント収入の増加などにより営業収入123億4,800万円(前年同四半期比72.1%増)、イベント収入に係る営業原価の増加はあったものの、増収要因によりセグメント損失1,800万円(前年同四半期は2億2,600万円のセグメント損失)の増収増益となった。

主な事業

  • イベント収入:<コンサート>
    • 福山雅治、SEKAI NO OWARI、Perfume、ポルノグラフィティ、宮本浩次、BEGIN、FLOW、Skoop On Somebody、DEAN FUJIOKA、藤原さくら、神はサイコロを振らないのコンサートツアー、エレファントカシマシのコンサート
  • イベント収入:<舞台・公演>
    • 地球ゴージャス「クラウディア」
    • 熱海五郎一座「任侠サーカス 〜キズナたちの挽歌〜」
    • ブルーマングループ ワールドツアー IN JAPAN
    • ミュージカル「The Parlor」
    • 舞台『もはやしずか』
    • s**t kingz「HELLO ROOMIES!!!」
  • 商品売上収入:コンサートグッズなど
  • ファンクラブ収入:サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfume、ポルノグラフィティなど

音楽・映像事業は、レーベル収入が増加、印税収入(新譜・旧譜)が増加、番組制作収入が増加、映像製作収入が増加などの要因により営業収入68億8,500万円(前年同四半期比15.1%増)、レーベル収入等に係る営業原価の増加によりセグメント利益6億1,600万円(前年同四半期比39.9%減)の増収減益となった。

主な事業

  • 印税収入(新譜・旧譜):サザンオールスターズ、福山雅治、星野源、Perfumeなど
  • レーベル収入:福山雅治のオンラインライブBlu-ray&DVD、Saucy Dogのミニアルバムなど
  • 番組制作収入:単発番組の制作受託など
  • 映像製作収入:イベント興行の中継及び上映収入など
  • 映像作品販売収入:吉高由里子主演ドラマ「最愛」などのBlu-ray&DVD販売収入

出演・CM事業は、出演収入の増加により営業収入27億2,500万円(前年同四半期比10.9%増)、出演収入及びCM収入に係る営業原価の増加によりセグメント利益1億8,000万円(前年同四半期比65.9%減)の増収減益となった。

主な事業

  • 出演収入・CM収入:福山雅治、星野源、大泉洋、安田顕、DEAN FUJIOKA、ホラン千秋、仲里依紗、吉高由里子、吉沢亮、三吉彩花、堀田真由、小関裕太、清原果耶など

2022年3月期通期連結業績予想について、上期実施のイベントが期首の想定より好調であったことに加え、下期についても動員増加が見込まれることから、営業収入は従来予想400億円から450億円と上方修正した。出演収入、CM収入等に係る営業原価の増加を踏まえ、営業利益は26億円、経常利益は27億円、親会社株主に帰属する当期純利益は16億5,000万円とそれぞれ据え置いた。

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