ぴあ、22年4月〜9月期の売上高が過去最高に 通期予想を上方修正

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ぴあは11月10日、2023年3月期第2四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間における同社グループの連結業績は、第1四半期に続き、音楽公演の全国ツアーや大規模フェス、プロスポーツの国際大会等の大型案件が続々と開催され、市場の回復に加え、獲得案件数の増加、公演ごとの単価が上昇したことにより、チケット販売も好調に推移した。

加えて、神奈川・ぴあアリーナMMの稼働日数が増加傾向にあること、出版においては、前期商品が引き続き好調であることにより、「収益認識に関する会計基準」を適用しなかった場合の売上高は960億円規模となり、過去最高の2018年度第2四半期累計期間の売上高950億6,800万円を上回る水準となった。

また、同社の連結子会社であるぴあネクストスコープについて、同社保有株式の一部を株式会社朝日新聞社及び日本アジア投資に譲渡したことに伴い、当第2四半期連結累計期間において、6億7,800万円を関係会社株式売却益として特別利益に計上している(株式の譲渡に伴い、社名も「ぴあ朝日ネクストスコープ」に変更された)。こうした背景を受け、借入金の返済も順調に進捗するとともに、現預金残高も246億円を超えて安定的に推移している。

以上の結果、同社グループの第2四半期の連結業績は、売上高156億円(前年同四半期比159.7%)、営業利益4億4,000万円(前年同四半期は営業損失17億5,400万円)、経常利益3億9,000万円(前年同四半期は経常損失17億4,000万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益10億2,900万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失17億2,900万円)となった。

売上に貢献した主なイベントや商品

  • イベント
    • プロ野球公式戦
    • Mr.Children
    • リポビタンDチャレンジカップ2022
    • LADY GAGA
    • Perfume
    • Maroon5
    • SEKAI NO OWARI
    • ROCK IN JAPAN FES2022
    • JO1
    • 劇団☆新感線
    • UVERworld
    • Fantasy on Ice 2022
    • WILD BUNCH FEST.2022
  • 商品
    • 『ジェイソン流お金の増やし方』

2023年3月期の連結業績予想は、売上高350億円(前回発表350億円)、営業利益8億円(同7億円)、経常利益6億円(同4億円)、親会社株主に帰属する当期純利益13億円(同9億5,000万円)に上方修正した。

修正の理由について、集客エンタテインメント市場の回復基調により、チケット販売や興行の主催、アリーナの稼働率等が好調に推移し、加えて、関係会社の持分損益が改善し、キャッシュ・フローが良化したことで、支払利息が減少したことによるもの。さらに、繰越欠損金の控除上限の特例措置の適用が認められ、繰延税金資産が計上可能となることで、当期純利益の改善が見込まれる概況をふまえたものとしている。

なお、売上高は、新収益認識会計基準の適用により、主にチケット売上高が、従来の取扱高から手数料収入に変更されたため、今回の修正はない。売上高(旧基準)ベースでは、当初見込みの約1,600億円から、1,800億円を上回る規模への増加を見込む。

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