IMCJ、音楽レーベル&アーティストのためのデジタルマーケティングを学ぶオンライン講座を8月開講

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Independent Music Coalition Japan(IMCJ)は、2020年10月から半年に渡って開講され毎回200名を超す受講生が参加して好評を得た音楽デジタルマーケティング講座NSMMを、今夏8月31日より全6回でスタートする。

本講座は、IMCJ会員のみならず、音楽および関連業界で働くスタッフ、そして音楽ストリーミングサービスで日本を含む世界市場に向けてリリースを行っているアーティストなどに向けた、音楽のデジタルマーケティングに特化したオンライン講座となる。

2020年、全世界のストリーミングサービスによる音楽売上は、前年比19.1%増となり、CD、配信など音楽全体売上の62.1%(前年は同56.1%)を占めるまでに成長し、2015年以来6年連続で世界のレコード産業売上のプラス成長を牽引した。

一方日本のレコード市場では、未だフィジカル商品(CDなどの物理的メディア商品)の売り上げが全体の7割強を占めており、昨今のCD売上の減少によりレコード市場全体では前年比マイナス9%の売り上げ減となっている。

その中で、全音楽配信売上の75%を占めるストリーミング売上が前年比127%と急伸しており、7年連続での音楽配信売上のプラス成長を牽引した。今後、日本のレコード市場も世界市場と同様に、その主要売上がフィジカル商品からストリーミングによる売り上げへと徐々にシフトしていくことが想定される。

世界中で、ストリーミング技術を駆使した音楽ストリーミングサービス、そしてSNSと音楽サービスを融合させた多種多様なハイブリッド型のストリーミングサービスが登場している。

かつては、こういった音楽コンテンツを活用したストリーミングサービスへの音源ライセンスは、レコード会社が一手に担っていた。しかし現在の世界の音楽市場では、それらの音楽ストリーミングサービスへの流通やマーケティングをオンラインベースで提供する、デジタルディストリビューター若しくはレーベルサービスといった新形態のサービスが続々と登場し、資本や専任スタッフを持たない個人アーティストでも、世界の音楽ストリーミングサービスに対して自分の楽曲を瞬時に流通させることが可能となっている。

特にSNS使ったアーティスト自らによる発信や拡散が、音楽ストリーミングサービス上でのマーケティングには欠かせない重要な要素となっており、同時にこのような音楽ストリーミングサービスやSNSメディアを介して得られる様々なデータを活用したマーケティング支援サービスやツールなども開発、提供されている。

こうした、現在欧米諸国を中心に日々進化しつつある音楽ストリーミングサービスとSNS、そして最先端の支援ツールなどを駆使し、世界市場を視野に入れたマーケティングテクニックを体系的に修得することが、本講座の目的としている。

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