ヤマハ、20年4月〜21年3月期は対前期で減収減益

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ヤマハは5月10日、2021年3月期の連結業績(2020年4月1日〜2021年3月31日)を発表した。

2021年3月期の売上収益は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響等により、為替影響による減収△23億円を含め、前期に対し416億円(10.0%)減少の3,726億円となった。事業利益は、為替影響による減益△6億円を含め、前期に対し56億円(12.2%)減少の407億円となった。親会社の所有者に帰属する当期利益は、事業利益の減少に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う操業停止損23億円、減損損失36億円の計上もあり、前期に対し80億円(23.1%)減少の266億円となった。

アコースティックピアノと電子楽器は、中国での販売が成長軌道に復帰した他、各国の市況が回復基調にあるものの、商品供給不足もあり上期の減収をカバーするまでには至らず、減収となった。管楽器は、市況の回復が遅れ減収となった。ギターは、国内や中国で販売を伸ばし増収となった。楽器事業の売上収益は、前期に対し△17億円の為替影響を含め、304億円減少の2,390億円となった。事業利益は、△8億円の為替影響を含め、53億円減少の324億円となった。

オーディオ機器は、ステイホーム需要によりサウンドバー等の販売が伸長したが、上期の減収をカバーするまでには至らず、全体では減収となった。業務用音響機器は、ライブ市場や設備市場の停滞により減収となった。ICT機器は、旺盛な需要により会議システム等の販売が増加し、増収となった。音響機器事業の売上収益は、前期に対し△4億円の為替影響を含め、106億円減少の1,038億円となった。事業利益は、+2億円の為替影響を含め、15億円減少の71億円となった。

電子デバイスは減収となったが、自動車用内装部品やFA機器は需要の回復により増収となった。部品・装間、その他の事業の売上収益は、前期に対し6億円減少の298億円となった。事業利益は、12億円増加の12億円となった。

2022年3月期の業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う影響は依然として不確実性が高く、加えて半導体部品等の不足による供給のリスクもあるが、市況の回復などを考慮して、売上収益4,000億円(前期比7.3%増)、事業利益470億円(前期比15.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益410億円(前期比54.0%増)とした。なお、本予想における想定為替レートは、対USドル105円、対ユーロ125円。

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