Big HitがHYBEに社名変更、エンターテインメントライフスタイルのプラットフォーム企業を目指す

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HYBE

Big Hit Entertainmentは3月19日、新社名やミッション、組織構造、新社屋などの企業全般に渡る変化をBig Hit Labels YouTubeチャンネルにアップした「NEW BRAND PRESENTATION」(以下、ブランド発表会)の映像を通じて発表した。

新たな社名HYBE(ハイブ)は連結と拡張、関係を象徴すると説明。HYBEは様々な分野の専門性を持った構成員がフラットに働くことができるシステムであり、関係企業、多様なネットワーク、アーティストとファンなど様々なユニットが緊密に集まって構成する集合体であるとし、新たな社名であると同時に、組織構造と働く文化、企業の方向性まで包括する概念であるとした。

パン・シヒョク議長は、Big Hitが「既存の共感よりはるかに広い意味でエンターテインメントの領域を理解し、多様な事業を展開している」とし、「現在の事業を統合し、これを連結、拡張することができる構造の象徴として新たな社名の必要性を感じた」と社名変更の背景を説明した。なお、社名は変わるが、“音楽に基づく”という企業の本質はそのまま維持される。

また、Big Hitは新たなミッション「We believe in music」を発表し、「音楽で感動を伝え、良い影響力を分かち合い、人生の変化を作っていく」という志向を明確にした。企業の根幹であるBit Hitのレーベル部門は「Big Hit Music」というレーベルとして存続し、アイデンティティを引き継ぐ。HYBEの新しいシンボルも、多様なハーモニーを重ねた五線譜がひとつの横線に圧縮された姿で表現され、音楽から出発して多彩な領域に拡張する企業のアイデンティティと価値を盛り込んだ。

またBig Hitは、レーベルとソリューション、プラットフォームの3つの軸の組織構造を明瞭化し、これを通じて持続的な事業モデルの革新、拡張する体系を完成するという計画を明らかにした。HYBEという大きな集合体の中で、レーベルが安定的に創作に集中し、ソリューションユニットは新たな挑戦を続け、全てが滞りなくプラットフォームに連結していく構造だ。

レーベル領域には、Big Hit MusicやBELIFT LAB、SOURCE MUSIC、PLEDIS Entertainment、KOZ Entertainment、HYBE LABELS JAPANが含まれる。各レーベルは独立性と独創性を維持し、クリエイティブ活動に集中し最高のコンテンツを披露する。

ソリューション領域には、映像コンテンツ、IP、学習、ゲームなどに特化した専門ビジネスユニットであるHYBE Three Sixty、HYBE IP、HYBE EDU、Superb、HYBE SOLUTIONS JAPAN、HYBE T&D JAPANなどが含まれ、各レーベルのクリエイティブ結果物を基に2次、3次ビジネスを創出する。また、プラットフォーム領域のWeverse CompanyはHYBEの全コンテンツとサービスを連結し、拡張する中心的な役割を果たすことになる。

このようにBig Hitはレーベルとソリューション、プラットフォームという安定した三角軸構造を土台に、企業ビジョンとして明示した「音楽を基盤とした世界最高のエンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業」を目指す。

パン・シヒョク議長は「私たちが定義する『エンターテインメントライフスタイル』とは、『音楽から始まった、無限の想像力と楽しさに満ちた日常の幸せと便宜を高める全ての経験』」であるとし、「このような経験を提供するプラットフォームを通じて世界と連結する肯定的な関係を築いていきたい」と説明した。

加えて、Big Hitは同日、龍山(ヨンサン)新社屋も公開した。新企業ブランドの開発及び新社屋の空間ブランディング、そしてデザインを総括したミン・ヒジンCBOは、新社屋について「連結、拡張、関係を志向するHYBEの価値を込め、企業ブランドの変化と共に行われた空間の変化が業務方式と組織文化の変化まで引き出せるように空間を設計した」と説明した。

HYBEの新社屋は、新たなマーケットとパラダイムを創出し、創造的な仕事をする知的資産家を意味する「ハイパーノマド」をコンセプトに、全構成員がハイパーノマドとして新たな価値を作り出せるように柔軟な空間で構成させている。一般的なオフィスのように決まった空間に人を配置するのではなく、新社屋には働く人の必要に応じて多様な形態の空間が存在し、その空間は働く人が自由に集まる場所になる。

このため、新社屋は簡単に壁を動かし用途に合わせて事務空間を変形できる「モビラック」構造と、アプリで希望する座席を予約して使用するフリーアドレス制を導入し、実用的で自由な業務環境を構築。

また、自由なコミュニケーション環境とリフレッシュのため、3階単位の内部階段や、4面展望を活用したラウンジやライブラリー、フィットネスなどが造成されており、19階に位置するオーディトリアム「Forum」と空中庭園「Comb」は開放的な業務空間であり、リフレッシュ空間としても柔軟な思考やコミュニケーションを引き出すことができるよう設計されている。

ミン・ヒジンCBOは、「良い空間ブランディングは良い姿勢を作ることに目的がある。HYBEの新社屋空間に、より独創的で効率的に働く文化が定着することを期待している」と述べた。

パン・シヒョク理事会議長 兼 代表理事は、「HYBEという新たな社名、空間、組織構造を備え、新たな出発をするが、いつものように私たちが行うことの本質は変わらない」とし、「これからも音楽の力を信じ、産業を革新し、良い影響力を与え合い、人生の変化を作っていく」と強い決意を述べた。

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