TuneCore Japan、中国大手音楽配信サービス TencentとNetEaseへの楽曲提供をスタート

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TuneCore Japanは、中国大手配信サービス TencentとNetEaseへの楽曲提供をスタートした。

これにより、TuneCore Japanの利用者は、TENCENT MUSIC ENTERTAINMENTが運営する音楽配信サービス「QQ Music」「Kugou Music」「Kuwo Music」「We Sing」「Ultimate Music」、およびNetEaseによる「NetEase Cloud Music」へ楽曲配信が可能となる。

今回のTencentとNetEaseへの楽曲提供開始により、TuneCore Japanを利用した楽曲配信によるリーチ可能なリスナー、プラットフォーム利用者は50億人以上となる。また、TencentとNetEaseの音楽配信サービスにおいても、TuneCore Japanを利用し配信した場合、現在配信ができるその他の音楽配信サービス同様、手数料を除いた100%の販売収益が還元される。

これまでインディペンデントアーティスト/レーベルが中国の音楽配信サービスへ楽曲配信する場合は、代理店等を通じて配信せざるを得ないケースがほとんどだったが、今後、国内のインディペンデントアーティスト/レーベルはTuneCore Japanを利用することで、TuneCore Japanの特徴である100%収益還元のままTencentやNetEaseという中国最大級の音楽配信サービスにダイレクトに楽曲配信することができ、国内インディペンデントアーティストは、中国の音楽マーケットに対してもコントローラブルなインディペンデントのスタンスを保ちながらアプローチが可能となる。

なお、現在TuneCore Japanを利用してすでに配信している楽曲に関しては、追加料金がかからずに配信先にTencentとNetEaseの音楽配信サービスを追加することができる。

世界的にも重要な音楽市場として注目されている中国、その大手配信サービスへ国内インディペンデントアーティストがダイレクトに楽曲を配信できるということについて、国内音楽関係者からの関心も高まっています。

識者コメント

ParadeAll代表 鈴木貴歩氏

中国は合法の音楽ストリーミングが立ち上がってからほんの数年で世界の音楽市場のTOP10入りを果たし、2019年には7位となっている世界有数の優良(有料)音楽マーケットです。そこにインディペンデント・アーティストがTuneCore Japanを通じて音源をダイレクトに配信できるのは、大きな可能性と言えます。億単位の月間アクティブユーザーと日本のインディペンデント・アーティストの楽曲が出会う場ができるのです。インディペンデント・アーティストならではの多様性がある作品が中国でどう拡がり、人気を得ていくのか、とても大きな期待をしています。

arne代表 松島 功氏

まず中国への安定した音楽ストリーミング配信を個人で行うハードルの高さをクリアされたTuneCore Japanチームのみなさんの尽力に拍手を!これでインディペンデントアーティストのみなさんも中国へ配信することができるようになりましたね。しかもTencent系列のQQ、KuGou、Kuwo、We SingのみならずNetEaseにも配信できることが非常に大きなポイントのように思います。今やストリーミングに関するデータを直ぐに閲覧、分析でき、TuneCore Japanであればランキングインした情報もオンラインで把握できるので、中国の配信サービスにも対応されれば、自分たちの楽曲をどう中国で拡げていくかの指針を今までよりずっと立てやすくなるでしょう。

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