JASRAC、2020年12月の分配額は前年度同期比92.1%の265億円

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は12月14日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2020年12月の分配額は、265億6,033万5,687円、前年度同期比92.1%となった。分配日程は、新型コロナウイルス感染症への対応の一環として、当初の予定から前倒ししている。

2020年12月の分配は、主に2020年4月から9月の使用料収入を反映したもの。以下のとおり、利用分野によって新型コロナウイルス感染拡大の影響が生じている。

利用分野別の状況(主なもの)

  • インタラクティブ配信
    サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が引き続き好調を維持していることなどから、前年度同期比で123.6%となった。
  • 演奏会等・大規模演奏会等
    新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、コンサートやイベントの中止や延期が相次いだことから、前年度同期比で41.2%となった。
  • ビデオグラム
    新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、製品の発売中止や延期があったことから、前年度同期比で75.6%となった。

分配対象楽曲数は、210万7,071曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者6万4,000人、音楽出版社2,683社。このほか、114の外国団体を通じて27万5,385人の著作者、3万3,445社の音楽出版社にも使用料が分配される。

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