USEN、BGMを活用した店内の感染対策を新たに公開 マスキング効果により必要以上に大きな声での会話を抑制

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資料1 ラウドネス技術の効果:ある楽曲をUSENとCDで流した場合の比較

USEN-NEXT GROUPのUSENは12月10日、安心・安全な店舗運営のための店内音楽(BGM)に関して、これまでの技術をまとめ、公開した。

USENでは、2011年より日本の放送・配信業界に先駆け、「ラウドネス(ITU-R BS.1770)」という音響技術を取り入れて、音量の統一を図ってきた。ラウドネスとは、人の聴覚の特性に合わせて音量の統一を図る技術で、地デジやBS放送、最近では動画配信サービスなど、多くのメディアでも採用されている。

同社の配信サービスでは、楽曲やコメントのすべてをラウドネス技術により調整しており、いつどの番組を聴いても、音量差を気にすることなくサービスを楽しめる。

資料2 ダイナミックレンジの調整(イメージ)

また、1曲の中でもダイナミックレンジ(音の大小の幅)が大きい楽曲は、独自の技術により、自然に、楽曲のイメージを損なうことなくその幅を狭め、BGMとして聴きやすいように調整している。

USENでは、これらの技術を組み合わせて、音楽配信およびコメント配信サービスの最適化を図っている。

適切なボリュームに設定することで、最適な空間演出による店のイメージアップはもちろん、マスキング効果(嫌な雑音や他人の会話などを音楽で緩和する効果)により、必要以上に大きな声での会話を抑制する効果が期待でき、感染対策として活用できるとのこと。

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