フェイス、2020年4月〜9月期は減収増益 レーベル事業の利益率が改善

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フェイス・グループ

フェイスは11月13日、2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年9月30日)を発表した。

同社グループの第2四半期連結累計期間の業績は、主要な売上である既存配信サービス売上の減少および新型コロナウイルス感染防止のため店舗の営業を休止したことに伴い、コンテンツ事業の売上は引き続き減少し、売上高は前年同期比1.8%減の100億円となった。利益はレーベル事業の利益率の改善により、営業利益は前年同期比65.0%増の5億5,200万円、経常利益は前年同期比74.1%増の6億6,700万円となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億1,500万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3億7,300万円)となった。

コンテンツ事業は、キャリア公式サイトサービスの売上減少および新型コロナウイルスの感染拡大による店舗営業の休止に伴い、売上高が前年同期比21.0%減の14億6,500万円、営業損失が2億8,400万円(前年同期は営業損失3億1,500万円)となった。

ポイント事業は、既存加盟店におけるポイント発行が大幅な増加となり、売上高が前年同期比22.3%増の17億5,300万円、営業利益が同132.1%増の1億7,400万円となった。

レーベル事業は、発売作品の遅れや新型コロナウイルス感染防止による所属アーティスト活動の減少に伴い、売上高が前年同期比1.6%減の67億8,200万円となったが、営業利益はアニメ作品売上が好調であったことや利益率の高い過年度作品の売上が増加したことにより、同15.4%増の6億6,000万円となった。

第2四半期累計期間の業績予想は、売上高は予想通りの見込みとなったが、利益は、レーベル事業において利益率の高い過年度発売作品およびアニメ関連作品の堅調な推移などにより、前回発表予想数値を大きく上回る見込みとなった。

通期の業績予想は、下期の見通しが不透明であることから、売上高、営業利益に関しては当初業績予想と同等水準を予想しているが、テレワークの本格導入等に伴う働き方改革関連費用などの増加を見込み、売上高200億円、営業利益4億3,000万円(前回発表予想5億円)、経常利益5億2,000万円(同5億5,000万円)、親会社株主に帰属する当期純利益6,000万円(同1億円)になる見込みとのこと。

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