JASRAC、2019年度分配額は前年比3.9%増の1,170億5千万

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月20日、2019年度の著作物使用料の徴収・分配額等を発表した。

2019年度の使用料徴収額は1,176億9千万円、分配額は1,170億5千万円となり、いずれも過去最高額となった。使用料徴収については、音楽・動画のサブスクリプションサービス、大規模コンサートを中心とする各種イベントや広告、家庭用ゲームソフト等における利用が好調であったことが主な要因。

東日本大震災の影響が生じた2011年度以降の徴収額・分配額の内訳では、インタラクティブ配信が大きく伸び、2019年度に初めて、複合(インタラクティブ配信および通信カラオケ)の徴収額・分配額が、録音の徴収額・分配額を超えた。なお、新型コロナウイルス感染拡大による使用料徴収・分配への影響は、2020年度以降となる見込み。

なお、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、カラオケ、生演奏等により音楽を利用する店が営業や音楽利用を休止する場合には、休止期間の使用料請求を停止する措置をとっている。

また、3月5日には、授業目的公衆送信補償金制度の実施(4月28日)に先立ち、臨時休業している教育機関が授業の一環として行うJASRAC管理著作物の公衆送信(教材データの一斉送信等)について、事態の緊急性・重要性を踏まえ無償で許諾することとした。このほか、政府に対し、多大な影響が生じている音楽業界に対する格別な支援を求めるなどの対応を行っているとのこと。

資料

2019年度の事業等

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