JASRAC 2018年度分配額は史上2番目の1,126億円余に、サブスク・動画配信が成長

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日本音楽著作権協会(JASRAC)は、3月25日、作家・音楽出版社等の権利者へ、著作物使用料を分配した。2019年3月分配期の分配額は、355億6,903万2,719円(前年度同期比107.8%)となった。

この結果、2018年度1年間の分配額が確定し、1,126億4,769万2,325円(前年度比101.6%)となった。これは、2008年度(1,155億1,837万7,835円)に次ぐ史上2番目の金額だ。

主な要因として、インタラクティブ配信の分野で、サブスクリプションサービスや動画配信サービスの市場が拡大していることにより前年度比で131.0%になったほか、ビデオグラムの分野で、著名アーティストのヒット作品があったことにより前年度比116.0%となったことが挙げられる。

2018年度通期の分配対象楽曲数は、249万2,863曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者72,946人、音楽出版社2,762社となる。このほか、119の外国団体を通じて345,546人の著作者、45,451社の音楽出版社にも使用料が分配される。

JASRACの委託者には、分配楽曲ごとに利用内容の詳細が分かる「分配明細データ詳細版」を提供している(演奏等およびインタラクティブ配信)。

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