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Suchmos、再始動後初となるツアーファイナルは喜びで溢れた空間に

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Suchmos

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『Suchmos Asia Tour Sunburst 2025』2025.12.12(fri)Zepp Haneda

10月29日(水)・神奈川・KT Zepp Yokohama公演を皮切りにスタートした『Suchmos Asia Tour Sunburst 2025』。日本国内の他、ソウル、上海、台北、バンコク公演も行われたこのツアーは、今年6月の横浜アリーナ公演で再始動したSuchmosの音楽を求める観客で連日大盛況となった。ツアーファイナルを飾った12月12日(金)、13日(土)東京・Zepp Haneda公演の内、初日の模様をレポートする。

Suchmos

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照明の光で幻想的に浮かび上がったステージ。TAIKING(Gt)、TAIHEI(Key)、Kaiki Ohara(DJ)、OK(Dr)、山本連(Ba)が登場し、最後に現れたYONCE(Vo)がお辞儀をすると、観客の間から歓声が沸き起こった。そしてエレピの温かなサウンドが先陣を切り、「Pacific」がスタート。柔らかなサウンドが、耳を傾ける我々を包み込んだ。続いて披露された「Eye to Eye」「ROMA」「Ghost」も、浸るのが心地よいハーモニー、メロディ、グルーヴの連続。Suchmosのライブが最高だとよく知っているはずのファンが、「やっぱり大好き!」と深く実感したに違いない。

Suchmos

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「羽田、静かにしてますか? 今日を無事に迎えられましたか? ぃぇーぃ……」――敢えて淡々としたトーンで観客に呼びかけたYONCE。「東京の人って、これくらいのテンションでしょ? ちょっと1回やってみ。イエーイ!」と、溌溂としたトーンで叫ぶことを促すと、1階フロア、2階席から元気いっぱいの「イエーイ!」が返ってきた。「他のところから東京に来た人だ(笑)」と言い、悪戯っ子のような笑みを浮かべたYONCE。オープニングの4曲で生まれた和やかなムードは、その直後に披露された「DUMBO」によって爆発的なエネルギーへと急速に転じた。フラッシュライトのように点滅する照明、シャープなビートを体感し、無我夢中で手拍子を打ち鳴らした観客。そして、「FRUITS」を経て再び小休止を迎えると、YONCEはツアーをふり返った。

YONCE(Vo)

YONCE(Vo)

「活動休止を経て、今年の6月に5年ぶりにライブをやって、あっという間でした。めっちゃ生きてましたね。今回、13都市を巡るツアーということで10月下旬からやってたんですけど、コロナの初年、2020年に予定していたアジアツアーがキャンセルになってしまって、それのリベンジをしたくてソウル、上海、台北、バンコクに行ってきたんです。全部違っていて面白かったです。旅に出ていろんな街でライブをさせてもらうのって本当にありがたいと改めて思わされました」という言葉には、強い実感がこもっていた。「Suchmosのライブ初めての人、『そもそもライブを初めて観ます』『ライブハウスに初めて来ました』っていう人もいると思うけど、どうでしょう?」と問いかけると、手を挙げた観客が少なからずいた。挙手した人々を「おめでとう!」と明るく祝福したTAIKING。「『ライブハウスって楽しい』『バンドって楽しい。かっこよくない?』ってちょっとでも思って帰ってもらえたら嬉しい。明日は休日です。楽器屋さんは今、年末商戦真っ只中。お子さんの情操教育に、お父様お母様のボケ防止に楽器をやってみてはいかがでしょうか?(笑)。人生豊かになると思うので。楽器、バンドミュージック、ライブハウスをよろしくおねがいします」――冗談めかしてYONCEは言っていたが、本気だったと思う。その後も「楽器、バンドミュージック、ライブハウスって最高!」と心の底から思えるサウンドを、Suchmosはたっぷり体感させてくれた。

Kaiki Ohara(DJ)

Kaiki Ohara(DJ)

山本連(Ba)

山本連(Ba)

温かなエネルギーをたっぷり放った「MINT」。観客が返す掛け声が喜びで満ちていた「Alright」。ファンキーなサウンドが爽やかな疾走を遂げた「To You」。スウィートなメロディで酔わせてくれた「Hit Me, Thunder」。まっすぐな愛情が伝わってきた「Marry」……踊りまくっても、じっくり耳を傾けても、わくわく胸躍る瞬間の連続。「早いものであと5曲」と告げられると、無我夢中で過ごしていた人々の間から驚きの声が上がった。「『100曲分の5曲』みたいなのをツアーで毎回言ってる内に、そういうノリみたいなのができたんですよ。『ここからの5曲は100曲分の密度を詰め込んだ5曲だぜ!』みたいなくだりを、ここ10本くらいやってきた(笑)」と言って笑ったYONCEは、ご当地ネタをMCに交えると盛り上がる旨にも触れて、「東京はなんだろう? 佃煮?」と考え込んだ。「コンクリート?」「ターミナル駅?」というような案を聞いて観客は大爆笑。「今のところ来年以降のイベント、催しのアナウンスはまだされていない。1個だけ沖縄のフェス(『HY SKY Fes 2026 & Special Night』)がありますけど。自分たち主催のイベントのご案内を本当は今日できたらよかったんですけどね。でも、やりますから。何かやるっていうことだけ。その何かとは、おそらく……東京以外でも行われるでしょう」――ふんわりとした2026年の活動の告知が観客を緩く沸かせた後、ライブは本編終盤へと突入していった。

TAIHEI(Key)

TAIHEI(Key)

OK(Dr)

OK(Dr)

「A.G.I.T.」を皮切りに、観客の体内で分泌されるアドレナリンの量は一気に増大したはずだ。人々が飛び跳ねるエネルギーで会場が心地よく揺らいだ「STAY TUNE」。野性的な興奮を猛烈に掻き立てられた「808」。ダンス衝動を加速する刺激の塊だった「VOLT-AGE」……強力極まりないナンバーの連発を経て、本編を締めくくったのは「YMM」。1階フロア、2階席で観客が一斉に掲げた腕が揺らぐ風景が壮観。会場内にいた誰も彼もが、音楽を楽しむ達人と化していた。

Suchmos

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アンコールを求める爆発的な声と手拍子に応えてステージに戻ってきたメンバーたち。「東京でこの盛り上がり方は珍しい気がします」と、TAIKINGがびっくりしていた。「東京の名物はライブハウスなんじゃないか? クラブとか、音楽とくっついている場所が東京にはいっぱいあるという結論で一旦、2025年12月現在、いいんでしょうか?」というYONCEの言葉に賛同する歓声がステージを包んだ。「いろんな人がいろんな気持ちになって、存在していいのがライブハウス、音楽だと思うので。『あいつら、なんか楽しそうにしてたし、まあいっか』みたいな気持ちで明日から生きていってもらえたらと思います……っていうか、俺はそうします。今日、めちゃめちゃ楽しみました。なんつってな。

年々、他人から悪く思われない喋りが上手くなるんですよ(笑)。でも、いい感じに摩擦を減らしていけばいいんじゃないですか? そしたらだんだん丸っこくなって球体になって、『きれいだね!』って(笑)。それを目指したい。ありがとう。Suchmosでした!」

――照れ隠しの表現を交えつつも、音楽への愛情が端々に滲む言葉を添えて、アンコールの2曲「Whole of Flower」と「Life Easy」が届けられた。穏やかなメロディを感じながら身体を揺らし、無上の喜びを噛み締めている人々の様子が、周囲のムードから自ずと伝わってきた。演奏が幕切れると、ステージ上に並んで手を振ったメンバーたち。彼らにとっても心の底から楽しいライブだったはずだ。

取材・文=田中大 撮影=鳥居洋介

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「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

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@musicman_nusicman