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ホリエアツシ×橋口洋平×石崎ひゅーい 『go-show -歌楽反応- vol.2』開催へ向け、緩さと笑いに満ちた弾き語りイベントの魅力を語る

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橋口洋平(wacci) / 石崎ひゅーい / ホリエアツシ(ストレイテナー)

橋口洋平(wacci) / 石崎ひゅーい / ホリエアツシ(ストレイテナー)

ストレイテナーのホリエアツシとwacciの橋口洋平がゲストを招き「2010年代の中盤に何回かやった」という、歴史からして曖昧なことからも察せるようにとてもリラックしした、けれどとびきり素敵な弾き語りイベント『go-show -歌楽反応-』。今年久々の復活を果たした同イベントのvol.2が、早くも2026年3月に東名阪のCLUB QUATTROを舞台に帰ってくる。前回のBLUE ENCOUNT・田邊駿一に続き今回迎えるのはシンガーソングライターの石崎ひゅーい。本稿では、石崎を招いて収録したライブと連動するポッドキャスト番組のスタジオに直撃。イベントの魅力や前回の振り返り、今回の開催に期する思いなどを、本番さながらの緩めなテンションでざっくばらんに語り合う。

──前回の『go-show』でレポを担当させていただいて(https://spice.eplus.jp/articles/338016)、どんなイベントかはよく分かった状態で今日は臨んでいるんですが──。

ホリエ:そのライブレポート、何のくだりが長かったんだっけ?

──サングラスじゃないですか?

橋口:あ、そうですよ! 僕が高橋優さんにもらったサングラス。

ホリエ:ティアドロップの大門サングラスみたいなのをかけてステージに出るっていう、ポッドキャストの振りがあって。それに対するお客さんのリアクションとか、そのくだりを長尺でライブレポートに書いてて。

石崎:はははは!

ホリエ:たぶんそのへんで力尽きて、ライブ自体の内容があんまり深くない(笑)。

橋口:あれがハイライトではなかったはずだっていう話ですよね。

──本番後のポッドキャストでその話をしてくださった時、「半分くらいサングラスの話だった」っておっしゃってましたけど、全然そんなことはないですからね?(笑)

橋口:実際はね(笑)。

──ポッドキャストで話してただけのネタなのに、お客さんがみんな分かってて爆笑が起きるっていう、そこって実はこのイベントの本質なんじゃない?っていうシーンでした。

石崎:なるほど、楽しみだなあ。

──そんな『go-show』に今回石崎さんを招いた経緯はどんなものだったんですか?

ホリエ:曲が好きっていうのが大前提にあったので、ひゅーいくんはどうかな?って僕から提案させてもらったら「いいっすね!」ってなって。しかもスケジュールも空いてたのでありがたく。

橋口:今回は3公演ありますからね。

ホリエ:それがバシッとハマった。僕は3年前に弾き語りのイベントでご一緒してて、しかもセッションも一緒にやってるという関係性もあったし、飲み屋でバッタリ会う面白い縁みたいなのもあるんで。

石崎:ありがとうございます……!

ホリエ:ギターのOJ(大山純/ストレイテナー)もかなり昔にバーでたまたま居合わせて、結構ガッツリ深く飲んだみたいで。

石崎:そうですね。なかなか心を開かないという──

ホリエ:そうそう。寡黙に飲むタイプの人なんだけど。

石崎:僕には何故か開いてくれたっていうことですもんね。

橋口:同じ匂いを感じたっていうのもあるかもしれない。

ホリエ:もしかしたらね。でもOJよりちゃんと……っていうとアレだけど(笑)、社交的なタイプだよね?

石崎:社交的なタイプだと思います。でも、OJさんってそうなんだ?と思って。むしろ兄貴的な感じなのかと思って。

ホリエ:人によるかな。そういうふうに可愛がってる後輩とかもいるんだけど。でも、知れないだけかもね。一緒にいると俺たちが余計しゃべっちゃうので。

石崎:また飲みたいなぁ、OJさん。

ホリエ:で、このふたり(橋口&石崎)はね、僕は知らなかったけどレーベルメイトなんだよね。

橋口:そうなんですよ、同い年で。楽曲もライブのパフォーマンスも素晴らしくて、イベントなどでご一緒させていただくたびに感動しておりました。このイベントにひゅーいくんを呼べたら最高だろうなとは思ってたんですけど。僕からお誘いしても来てくれないんじゃないかな…?と思って。

石崎:なんで?(笑)

橋口:ホリエさんがひゅーいくんの名前を出してくれた時に、「ホリエさんが呼んでくれるなら、もしかしたら来てくれるかもしれない!」と思っていたので、実際にご出演いただけることになって、本当に嬉しかったです。

──ひゅーいさんから見たおふたりは元々どんな印象だったんですか?

石崎:僕も下北沢とかでバンドをやってたので、ストレイテナーはもう大先輩なんですけど、当時から一個抜けてるというか。演奏もめっちゃ上手いし、ああいうUKっぽいサウンドをちゃんとかっこよく落とし込める人たちって今でもあんまりいないと思うし、そこで挫折していってるバンドもたくさん見てるんです。そういう憧れはずっとありますね。橋口くんは本当に数少ない同世代で──この世代って不作の年と言われてて。

ホリエ:(笑)

橋口:よく聞くよね。

石崎:僕らの一個下が豊作と言われてて。

橋口:(清水)依与吏くんとか一個下ですからね。

石崎:(尾崎)世界観もそうだし、小山田壮平とか。

ホリエ:その代はすごくいるって言われてるわ、そういえば。同い年会みたいなので錚々たるボーカリストが集まってるって。

石崎:そうなんですよ。で、橋口くんはメロディメイカーだし、パンチラインを一曲ごとに残してくる感じから、僕は勉強してましたね。ポップスを作る時の手法じゃないですけど、そこが上手すぎるんで。ふたりで飲んだ時も話したんですけど、今でも曲作りする時にはwacciの言葉のはめ方から学んでます。

ホリエ:ふたりとも、僕にはまったくない鋭さがある。

橋口:いや、でも(ホリエと)一緒に『go-show』テーマソングを制作したときも、先ほどのUKの話に通じる部分があって、ホリエさんって本当にすごいと感じました。同じコード進行なのに、「え、なんでこのメロが出てくるの?」っていう驚きがたくさんあって。何度も何度も弾いてきた進行なのに、どうして自分にはこのメロディが浮かばなかったんだろう?というフレーズが、ポンポンと出てくる。一緒に作業して、あらためてそう感じました。

──ホリエ節があるってよく言われてますよね。

橋口:うん、節がすごくある。

ホリエ:先に橋口くんが出してくれたメロディに、俺が「こういうのもあるよね」みたいに変えたりした時に、「それだ!」みたいに言ってくれるのは嬉しかった。

石崎:刺激的な作り方してますね、でも。しかもその場でそれを録って。

橋口:そうです、辛かった(笑)。

石崎:生まれる瞬間を聴けるってすごいことですよ、それ。大贅沢なポッドキャストですね。

──ちょうど前回にまつわる話も出たので振り返りたいんですが、久々の開催で規模も拡大してのライブを以前と比べると、引き継がれた部分や変わった部分などどうでした?

ホリエ:やっぱりお客さんが変わってるから。当時のファンも何割……もないのかな、何分くらいはいたと思うんですけど、当時のノリとはちょっと違うというか。ひゅーいくんも「このふたりの感じがわかってきた」って収録中に言ってたけど、お客さんもそれを徐々に会場で分かっていく感じだった。すっげえ良い歌を歌ったあとに、壊すんだ?みたいな(笑)。

橋口:たしかに。でも、あの阿佐ヶ谷ロフトからクアトロのスタンディングになって、あれだけのお客さんがいる中でっていうのを前提にしたら、結構引き継げた方だと思うんですよ。

ホリエ:そうだね。

橋口:緩さもあって、でもあれだけの規模でお客さんも立ってるから、締めるところはしっかり締めるみたいな。そのバランスがすごく良くなって、全体として良いグレードアップができたんじゃないかなと、相対的には思いましたね。

──それを経たことで、今回はさらにノリを分かった上で来るひとの割合も増えますよね。そういう意味でも面白くなりそうです。

ホリエ:うん。より参加型になればいいなと思います。

──強烈な回しの人も今回はいないですからね。

ホリエ:上手すぎて邪魔だったけどね(笑)。

石崎:田邊(駿一/BLUE ENCOUNT)くん!(爆笑) なんか想像できるなぁ。

──なんだかショーマンみたいな人がひとりいるという。

橋口:本来であれば緩い空気感で進んでいくイベントのはずなのに、すごいツワモノ司会者が来て軸ができちゃったみたいな感じで、それがすごく良い面もあったけど。そういう意味で今回は軸になる人がいないぶん、三人とお客さんで作っていく良さがより出ると思う。

石崎:たしかに、そこで言うと田邊くんより俺の方がハマる自負はあるかもしれないっすね。

橋口:この空気感という意味ではね。たしかに!

ホリエ:空気感と人間性が近いっていうかね。

石崎:……田邊くんの批判をずっとしてるじゃないですか(笑)。

橋口:いやいや、批判じゃない! 本当に田邊くんにおんぶに抱っこだったから。

ホリエ:やりきったよね。歌もすごいよかったし。

橋口:だから前回はvol.0で(笑)、vol.1が今回といっても過言ではない。緩さと言う意味では。

ホリエ:阿佐ヶ谷時代から前回のやつを飛ばして今回みたいな?

橋口:なんと前回はスピンオフだった!(笑)

──ちなみに、ひゅーいさんは初参加するにあたって聞いておきたいこととかあります?

石崎:えーと、3人で歌うとかもあるんですか?

ホリエ:それはやる前提ではないんだけど……前回はポッドキャストでオリジナル曲を作って披露するっていうのが柱になってたので、まず一曲目にふたりでそれを歌ってから、その後の各々の出演順は会場ごとに入れ替えて、最後アンコール的にオリジナル曲で締めるっていう流れで、その時は田邊がリハーサルでギターとコーラスを考えて、本番でもう参加しちゃってたんだよね。

石崎:へえ、自由度が高いんですね。

ホリエ:そうそう。あとコラボもやる前提ではないけど、せっかくだからやるかみたいな。

橋口:ホリエさんと田邊くんのコラボとか、俺と田邊くんで歌ったのもあったし。それぞれがひとり呼んでやる、みたいことはやってましたね。

ホリエ:それも前日とかギリギリになって連絡取り合って「あの曲一緒にやる?」みたいなノリで決めて、当日リハで合わせていきなりやるみたいな。

石崎:素敵なイベントですねえ。

ホリエ:あとは当日の開場中に、お客さんから僕たちに歌ってほしいリクエスト曲をメモ紙みたいなのに書いてもらって、それぞれその中から一曲選んで、リクエストの理由とかメッセージをその場で紹介してから演奏したり。

石崎:それはテナーとかwacciの曲ですか?

ホリエ:募集する時はそのつもりだったんだけど、違うアーティストの曲もまあまあ入ってたよね──

橋口:そう。JUJUとか。

ホリエ:誰にJUJU歌わせようとしてんだよ、みたいな(笑)。むしろJUJU歌えたらおもろかったと思うんだけどね。そのリクエストをこのポッドキャスト内で予め募集しようかなと。

橋口:やるって言ってましたね。

石崎:面白い。じゃあ自由なんだな。良いな、そういうの。

──おふたりからはひゅーいさんのこんな姿を見たいとかあります?

ホリエ:まさにそんな緩いノリに一緒に乗っかってもらえたらいいなと。歌が凄いのは重々承知なので、ステージとお客さんのギャップを壊すつもりで緊張と緩和を楽しむイベント。そこが魅力なんで。

橋口:あとはまあ、飲んでほしいですね。だって、飲んでもあんまり変わんないよね?

石崎:いやいや、もうヤバいんですよ。1杯2杯くらいですかね、ちょうどいいのは。

ホリエ:俺は良くなるのよ、飲んだほうが。ちょっと酔ってたほうが緊張もほぐれて、弾き語りだと特に。MCで共演者とのエピソードとかを話そうと思って考えてても、素面だと結局躊躇して話すのをやめたりして。ちょっと酔うとその壁がなくなるんで。きっとお客さんもそういうのを求めてると思うし。

石崎:たしかに、タガを外すっていうのは大事かも知れない。

橋口:会場によって分かれるんだけど、ひゅーいくんが出順一番目とかだと、そのあとひたすら飲みながらヤジを飛ばしてればいいんで。

石崎:一番にしてください(笑)。

──最後に一言ずつ、意気込みやメッセージ的なものもいただければ。

ホリエ:本当に来た方がいいですよ、これは。歌で泣いてしゃべりで笑って、良いイベントです。

橋口:ホリエさんといつもこうやってこのイベントをできるのを楽しみにしてるし、このイベントだからこそ見られるホリエさんもいるので、それを僕も楽しみにしたいなって。

ホリエ:ふだん聞けないエピソードとかもあるよね。曲についてそんなエピソードがあったんだ?みたいな話とかもポロポロ出てきちゃう。

橋口:そうそう。あとはずっと追いかけてきたひゅーいくんを『go-show』というホームで観れるのが最高に楽しみですね。あの曲やるのかな?とか、普通にファン目線で楽しみたいと思いますし、意気込みとしてはずっと距離があったひゅーいくんとこのイベントを通して仲良くなるぞ!っていう。

石崎:たまに出る敬語が無くなるくらいまでいきたいっすね。今日の収録でおふたりの空気がすごく伝わってきたので、「好きなやつだ!」と思ってて(笑)。当日はどれだけ頑張らないか、そこにかかってくるかなと。その空気の中にどれだけ溶け込めるかを楽しみに、3月を待ちたいと思います。

取材・文=風間大洋 撮影=大橋祐希

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「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

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