【音楽ってこれだから良いと思える素晴らしい作品】シンガーソングライター・日髙晴野、1st EP「白柵舎」をリリース 京都大学吉田寮で録音されたシンプルでパーソナルな作品集

シンガーソングライターの日髙晴野が、8月20日に1st EP「白柵舎」(ハクザクシャ)をリリースした。
本作は、7弦ガットギターで作曲されたミニ・アルバムだ。録音は日髙晴野の自宅と京都大学吉田寮で行われ、マイク1本での一発録りによって、歌とギターのみのシンプルな作品集となっている。
音源の完成を記念した公演は、名古屋、東京、京都の3都市で開催される。名古屋公演では、リリースツアー「迅速時間旅行ツアー」で話題のザ・ツリーポットのbiidoro ponpiiとの弾き語りツーマンが予定されている。東京公演では、FUJI ROCK FESTIVAL 2025のROOKIE A GO-GOへの出演で注目を集めたゆうさりと、5月に初のフルアルバムをリリースした美術作家の尾瀬四郎と共演。京都公演は、レコーディングが行われた吉田寮での開催を予定しており、落語家の桂枝之進と、京大熊野寮出身のプログレバンド砂場泥棒との異種スリーマンとなる。
本作はフィジカル盤でもリリースされ、ひとつひとつ手作りされたこだわりの作品だ。販売はライブ会場、京都市内の喫茶店、レコードショップ、ECサイトで行われる。
本人コメント
新しい音源集ができました
自室と吉田寮のビリ部屋にて、目の前にマイクを一本立て、一発録りしました
とてもシンプルな一人演奏の記録です
タイトルには、人と一緒にものづくりをする気持ちを込めました
このミニアルバムの制作には、いろいろな人が関わってくれました
演奏しているのは私だけですが、私一人の作品ではないのです
ちいさな舎ですが、ここからいろんな場所へ行きたい、そばにいてくれている人たちと手を繋いでいたい、そんな感じです!
仲良くしてくれているみなさま、ありがとうございます!
そしてこれから出会うみなさま、どうぞよろしくお願いいたします!
彼女の制作ストーリーに心惹かれる。 音楽の始まりは、まさにここにあるべきだと僕は思う。一体どれだけのアーティストが、マイクを一本立てただけの環境で、愛用のギターと声だけで聴く人を魅了できるだろうか。
この音源を聴いたとき、ふとJohn Mayerのデビュー前の音源を思い出した。多くの場合、そうした音源はメジャーデビュー後に発表されるが、iPhoneや安価なマイクで録音された、その場の空気感すべてを閉じ込めたような音は、何物にも代えがたい魅力がある。
僕が好きなのは、「音質」が良いだけの音ではない。その人が奏で、その場の空気までをも含めて収録された「音」なのだ。

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