【ユニークなアーティスト】尾瀬四郎、初のフルアルバム「南瓜」リリース 身近な「死」をテーマに

ソロのミュージシャン、詩作家、美術作家として活動する尾瀬四郎が、5月30日に自身初のフルアルバム「南瓜」をリリースした。
作詞作曲、演奏、録音、アートワークは本人が手がけており、身近に訪れた死という題材と多様な楽器を用いて自宅録音で制作された全10曲を収録。
ギターに加え、打ち込みや古い楽器、知育玩具などを用いた独自の多重録音が、個性的な日本語詩と相まって哀愁を漂わせる。
また、アルバムジャケットは本人によるリソグラフで制作されている。
小学校の国語の授業を機に詩作を始め、様々な詩人の影響を受けたと語る本人の作品は、今回のアルバムにおいても日本語の豊かな表現と寂寥感に重点が置かれている。
本人コメント
すこし前に祖母が他界しました。
しずかな夜でした。
そのまま家を出て、真っ暗な商店街をずっとあてなく歩きながら、私は噴き出てくる言葉をひとつでも取りこぼさないように必死でした。
死のこと、死ぬこと、死んでいくこと、死んだということ、死んでいないということについてできる限り言葉に誠実であろうと書いた八篇の詩と、それらにつけたメロディで南瓜というアルバムを作りました。
いつも弾いていたギター 慣れないオルガンとトイピアノ
壊れかけの緑のキーボード 物置でみつけた玩具のがらがら
色々な楽器をひとりで鳴らすのは
すこし楽しくて、すごく寂しいものでした。
よかったら同じように部屋でひとりで聴いてもらえたら嬉しいです。
はじめて広い外に出る私の言葉たちを
詩たちを、どうぞよろしくお願いします。
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