[ kei ]、新感覚マンスリーライブ「FIFTH DEMENSION」開幕 5/21には第2弾「-Aqua-」開催

keiが毎月テーマを変え行うマンスリーライブ<FIFTH DEMENSION>が4月3日、東京・GT LIVE TOKYOで幕を開けた。
会場となったGT LIVE TOKYOは、音響、照明に加え、映像までプロ集団がこだわりぬいて作り出したライブ空間として注目を集めている。
2025年、[ kei ]のライブ活動の始まりとなった4月公演のテーマは“Air”(空気)。会場内に足を踏み入れると、そのテーマに合わせた心地よい優しいアロマの香りが全身を包んだ。
ステージを覆っていた紗幕が開くと、目の前には[ kei ]を中心に、高松浩史(Ba/The Novembers/Petit Braincon)と植木建象(Dr)のリズム隊は上手サイドに、[ kei ]の後方には鬼塚康輔(Sax)、クロサキヒロミ(Piano)が横並びでスタンバイ。
バンドは3人から5人編成へと変化していた。「ETERNAL HEART」からライブが始まると、ステージ後方には大迫力の大型ビジョンが登場。
そこからライブ全編に渡り、観客を楽曲の中に引き込むような音、照明とリンクした映像が映し出されていった。「Air」というテーマに合わせて選曲されたセットリスト。それを演奏するサウンドも、バンド編成が変わったことで、これまでシンプルなバンドサウンドに音を重ねて表現していた音圧、奥行き、輪郭はより深みを増したものへと進化した。
ライブ前半、5人が繰り出す生音は、まるで映像が映し出す天空や星空、宇宙へ溶けていくような洗練されたハーモニーを奏で、中盤の「monolith.」などでは、各々の音がアグレッシブにぶつかり合い、グルーヴしながらインナー宇宙へと向かって炸裂。
モノトーンの映像とともに、オーディエンスをカオスな楽曲の世界へと深く誘う場面もあった。
さらにこの日は、新たにラインナップに加わった白いニューギターを使って歌い、演奏したい楽曲としてPrinceの「Purple Rain」をカバー。ここでは[ kei ]のギターとSaxが圧巻の掛け合いを繰り広げ、その後は2人時代のBAROQUEを牽引した「G I R L」を初めてステージで歌うなど、これまでにはない新鮮なステージパフォーマンスでファンを驚かせる場面もあった。
終演後、楽曲、サウンドへの没入感はこれまでとは異なり、5人編成のバンドが繰り出す【音】、それと対話するように流れてくる【映像】、そこに【香り】までアクセントとして加わり、[ kei ]がクリエイトする感度の高い音楽を、その奥にある美意識まで分かりやすく表現したこのマンスリーライブの新たな取り組みは、新感覚と言える。
これまでの[ kei ]のライブスタイルが、異次元へと進化した今期のニューコレクションと評せるだろう。様々な視点、感覚から[ kei ]が創り出す音楽の多様性、可能性を体感することができるこのマンスリーライブ。
次回は5月21日、同じGT LIVE TOKYOで”Aqua“をテーマに開催するという。サポートメンバーは前回と同様。今回はどのような選曲、どのような映像でこのテーマを表現するのか。新たなCOVER曲やBAROQUE時代の楽曲のパフォーマンスにも期待が高まる。
また、現在”Ignis”(炎)をテーマに掲げるマンスリーライブ第3弾 [ kei ] LIVE 2025「FIFTH DIMENSION -Ignis-」6月18日公演のファンクラブチケット先行を受付中だ。
マンスリーでテーマは変わるため「-Aqua-」「-Ignis-」公演が観られるのは、今回限りとなる。
ライブ写真 尾形隆夫
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