アンドリュー・ロイド・ウェバー、コロナ禍の音楽家や劇場に希望を見出す新作のリリースが急遽決定 代表作をシンフォニック・アレンジし英国最古の王立劇場でレコーディング

アーティスト

アンドリュー・ロイド・ウェバー ©Alice Whitby 2021

「キャッツ」や「オペラ座の怪人」「エビータ」など数々の名作で音楽を手掛けたミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド・ウェバー。2019年の映画『キャッツ』ではテイラー・スウィフトとエンドソング「ビューティフル・ゴースト」を共作するなど、あらゆる世代からリスペクトを集める今も精力的に活動をしているレジェンドが、6月18日に新作「Symphonic Suites」をリリースすることが急遽発表された。

本作は81人という大規模編成のオーケストラにより、「オペラ座の怪人」「エビータ」「サンセット大通り」というウェバーの代表作を新たにシンフォニック・アレンジし、録音したもの。レコーディングは1663年に設立された英国最古の王立劇場であるシアター・ロイヤル・ドルリー・レーンで行われたが、2019年から行われていた改修工事を終えようとしているこの劇場でのパフォーマンスは、今回のレコーディングが初となった。

新作について、ウェバーは「私たちの生活からライヴ・ミュージックの歓びが消えて1年以上が経ちました。しかし81人編成のオーケストラを連れて、ロンドン最大のステージである新しいシアター・ロイヤル・ドルリー・レーンで今回レコーディングすることが出来たのは、今後に向けての大きな一歩となったのではないかと思うのです。今回のアルバムが、ミュージシャンや劇場の日常を取り戻すため、世界中のライヴ・ミュージックやエンターテインメントが戻ってくるために意味を持つものであることを願っています。今回のレコーディングで、ミュージシャンが本来いるべき劇場に戻って演奏するのを見ることが出来たのは本当に感動的でした」と語っている。

今回の指揮は、これまでにウェバーの作品を手掛けたこともあるサイモン・リーが担当。コロナ禍で1年以上離れ離れになっていた名うてのミュージシャンたちを見事にまとめあげている。また、レコーディングは英国政府のガイドラインに従って消毒やソーシャルディスタンスを徹底し行われた。81人という大編成が劇場に集い作品を創り上げることが出来たという事実は大きな意味を持ち、音楽家や劇場にとってまさに希望の光と言えるアルバムとなりそうだ。

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