THE ORAL CIGARETTES、バンド最大規模の全国ワンマンツアー 熱狂のライブハウス編スタート

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Kisses and Kills Tour 2018-2019 A/W 撮影:Viola Kam(V’z Twinkle)

THE ORAL CIGARETTESが6月にリリースしたアルバム「Kisses and Kills」を引っ提げた全国ツアー「Kisses and Kills Tour 2018-2019 A/W」の初日を9月18日に東京・Zepp Tokyoで開催した。

来年3月まで約半年にわたるロングツアーのライブハウス編「Live house series ~Directly to various places~」としてスタートした初日はチケットソールドアウト。アルバムの世界観を表現するためにコンセプチュアルな手法をとった挑戦的な内容で、初のアリーナ4公演を含む全19公演のツアーを最高のパフォーマンスでスタートさせた。

「Zepp Tokyo始まりましたよ!俺ら、めっちゃ楽しみにしてました」と、山中拓也(Vo/Gt)が喜びを爆発させてスタートしたライブは、初めてオリコンウィークリーチャートで1位を獲得したアルバム「Kisses and Kills」の楽曲を中心にしたセットリスト。「容姿端麗な嘘」や「What you want」をはじめ、バンドの持ち味であるキャッチーなロックナンバーだけでなく、ダンスミュージックやR&B、ヒップホップなどのエッセンスも積極的に取り入れた新機軸となる楽曲を披露して、会場はオープニングから熱狂に包まれていた。

「せっかくのツアーなので昔の曲もちょくちょく挟んでいきます」と言って、ライブで久々に披露されたレアな楽曲では、イントロが鳴った瞬間に会場から大歓声が湧き上がった。

MCでは「Kisses and Kills」という作品について、「人間の感情を大切にしましょうということを歌ったアルバムです。今日はどんな感情でもいい、辛いでも、楽しいでも、自分が思うように感情を持って帰ってください」と、説明。

未来に向かって隣り合って生きていこうと高らかに歌い上げる「トナリアウ」や、人とわかり合えない憤りを叩きつけるような「PSYCHOPATH」、誰かが決めたルールへの疑問を投げかける「Ladies and Gentlemen」など、あらゆる方向に揺れ動く感情を表現した楽曲たちを、MCを織り交ぜながら表現することで、アルバムの世界観を誠実に伝える内容になっていた。

映画「亜人」の主題歌でもある「BLACK MEMORY」など、バンドの代表曲も惜しげもなく披露したライブの終盤では、「いままでのツアーの初日でいちばんやと思う」と、中西雅哉(Dr)。「1ヵ所目からここまで燃え上がるとは思っていませんでした。余裕で予想を超えてきました。ありがとう!」と山中も、ツアー初日の確かな手応えを語った。

さらに、バンドとしての今後の展望や、山中自身の心境、支えてくれているファンへの想いをありのままに伝えたあと、感謝の気持ちを込めて届けた「ONE’S AGAIN」で会場は大きな感動に包まれた。

撮影:Viola Kam(V’z Twinkle)

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