英音楽賞「マーキュリー賞」、2022年の候補作品を発表

コラム Izumi Sakamoto

ジャズやフォーク、ポップなど多彩なジャンルが候補に挙がっている(マーキュリー賞主催団体のフェイスブックから引用)

英国およびアイルランドで最も優れたアルバムに贈られる音楽賞「マーキュリー賞」の主催団体は7月26日、2022年の候補作品を発表した。選ばれた12作品のうち、10作品は同賞に初めてノミネートされたアーティストが手掛けている。

マーキュリー賞は英国で最も権威のある音楽賞と称される。英国の音楽賞と言えば「ブリット・アワーズ」も有名だが、こちらは米国のグラミー賞のように部門ごとに受賞作品が選ばれる上、商業的な成功を称える意味合いが強い。一方、マーキュリー賞は、知名度にかかわらず芸術的業績を評価し、あらゆる音楽ジャンルから選ばれたアルバム12作品の中から、最終的に1作品にその栄誉を与える。審査員はミュージシャンやラジオDJ、音楽ジャーナリストの計12人。過去の受賞者にはプライマル・スクリームやパルプ、PJハーベイらも名を連ねる。

2022年のノミネート作品は、以下の通り。

1)ファーガス・マクレディ:「フォレスト・フロア」
2)グウェノー:「トレゾア」
3)ハリー・スタイルズ:「ハリーズ・ハウス」
4)ジェシー・バックリー&バーナード・バトラー:「フォー・オール・アワ・デイズ・ザット・ティア・ザ・ハート」
5)ジョイ・クルックス:「スキン」
6)コージー・ラディカル:「リーズン・トゥ・スマイル」
7)リトル・シムズ:「サムタイム・アイ・マイト・ビー・イントロバート」
8)ノバ・ツインズ:「スーパーノバ」
9)サム・フェンダー:「セヴンティーン・ゴーイング・アンダー」
10)セルフ・エスティーム:「プライオリタイズ・プレジャー」
11)ウェット・レッグ:「ウェット・レッグ」
12)ヤード・アクト:「ザ・オーバーロード」

授賞式は、9月8日(現地時間)にロンドンのハマースミス・アポロ・シアターで行われる予定。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

ロンドン在住、フリーランスのライター/エディター/フォトジャーナリスト。日本の大学を卒業後、国外で日系メディアやPR会社に勤務。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や記事執筆、編集、撮影などを行う。

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