ユニバーサル ミュージックの株10%、テンセントに売却完了

コラム 高橋裕二の洋楽天国

3月31日、フランスのヴィヴェンディは子会社のユニバーサル ミュージックの株を10%、3630億円(1$110円換算)で中国のIT企業テンセントに売却が完了したと発表した。

2018年7月、ユニバーサル ミュージックの株を最大で50%、戦略的パートナーに売却するとヴィヴェンディが発表していた。戦略的パートナーにテンセントが選ばれた背景にはストリーミング・ビジネスの急成長がある。中国は13億を超える人口から、定額制音楽ストリーミング・ビジネスが巨大になると考えられているのだろう。

ユニバーサル ミュージックはMCA時代に日本の松下電器に買収され、その後カナダのウィスキー・メーカーのシーグラムに売却され、2006年にフランスのヴィヴェンディがシーグラムから買収した。当時ヴィヴェンディは水道事業や電気通信事業の会社だった。

ヴィヴェンディはユニバーサル ミュージックの株をさらに売るために、投資会社と話を進めているという。またユニバーサル ミュージックの株式上場を2023年に予定している。

高橋裕二の洋楽天国記事提供元:洋楽天国
高橋裕二(たかはし・ゆうじ)
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