映画「キャデラック・レコード」のモデル、チェス・レコードの創業者フィル・チェスが死去

コラム 高橋裕二の洋楽天国

チェス・レコードの創業者フィル・チェスが水曜日(10月19日)、アリゾナ州タスコンの自宅で亡くなった。95歳だった。

1950年、兄のレナードとチェス・レコードを始めた。二人ともポーランドからの移民だったが、当時の音楽の主流ではないブルースやR&B(リズム・アンド・ブルース)のアーティストと契約し世に送り出した。チェスは映画「キャデラック・レコード」のモデルとなったレコード会社。

主要アーティストはマディ・ウォーターズで、マディの薦めでチャック・ベリーと契約する。チャック・ベリーは「ジョニーBグッド」他の大ヒット曲を放つ。ソニー・ボーイ・ウィリアムソンやハウリン・ウルフも在籍。映画「キャデラック・レコード」でビヨンセが演じたエタ・ジェイムズがチェス・レコードの看板娘になった。アデルが敬愛してやまないソウル・シンガーがエタ・ジェイムズだった。エタ・ジェイムズの曲「フール・ザット・アイ・アム」を聴いて初めてシンガーになりたいと思ったと過去にインタビューで語っている。

チェスの事務所とスタジオはシカゴにあった。ローリング・ストーンズはシカゴ・ブルースが大好きで、1964年にチェス・レコードで録音した事がある。チェス・レコードのブルース・アーティスト、リトル・ウォルター他のオリジナルをカバーしてローリング・ストーンズは11年ぶりのスタジオ・アルバム「ブルー&ロンサム」を12月2日に発売する。

記事提供元:洋楽天国


高橋裕二氏インタビュー

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