ニール・ヤングの高音質音楽プレイヤー「pono」の開発に1万8千人が資金援助、約6億円に

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ニール・ヤングの高音質音楽プレイヤー「pono」

資金援助サイトの「キックスターター(Kickstarter)」は、例えば一般の人達がクリエイターやミュージシャンやアーティストに制作面で資金援助をしたら、その見返りとして音楽の場合だと無料でデジタル・ダウンロードやCDを受け取る事が出来るというもの。2009年に始まった新しい資金集めのやりかた。クラウドファンディングと呼ばれている。

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ニール・ヤングが提唱する高音質音楽プレイヤーのponoの開発に一般の人達がキックスターターを通じて約6億円を資金援助した。目標額は8000万円だった。最終的に18,220人が資金援助した。これはキックスターター始まって以来3番目の金額だそうだ。音楽誌ローリング・ストーン他が伝えている。

ニール・ヤングのponoプロジェクトは、mp3のような圧縮音源ではなく、スタジオ品質の音源を提供することにある。その為のダウンロードが出来る音楽配信サービスと専用プレイヤーを開発した。3月の大型見本市サウス・バイ・サウスウエストでニール・ヤング自らがプレゼンした。自分達が作った音楽をmp3のような劣化した音で聴いて欲しくないとして始めたものだ。ベック、ノラ・ジョーンズ、アーケイド・ファイア、エルトン・ジョン、ジャクソン・ブラウン他多くのミュージシャンが賛同している。

10月には専用プレイヤーが発売されサービスが開始される。iTunesやアマゾンでのダウンロードで良いと思ってる音楽ファンは対象にしないようだ。しかしどの程度のレコード会社が有料とはいえ、スタジオ品質並みの音源を提供するのだろうか。失敗するとみる業界人もいる。

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