スポティファイがマーリン・ネットワークと契約、世界42ヶ国のインディーズ楽曲を配信

コラム 高橋裕二の洋楽天国

インディーズのレコード会社を束ねるマーリン・ネットワークが、定額制音楽ストリーミング・サービス最大手のスポティファイと複数年の契約を結んだと、欧米の音楽業界誌が報じた。

マーリン・ネットワークはインディーズのデジタルに関する協会のようなもの。42カ国2万社ものインディーズをまとめている。市場占有率でみると、約12%を占める。スポティファイとの契約はユニバーサルミュージック同様、アーティストが希望すれば、有料会員はアルバムを発売日から聴けるが、CMを聴いている無料会員は発売日から2週間は聴くことが出来ないという配信方法を選択することができる。但しシングルは発売日から聴く事が出来る。

テイラー・スウィフトはスポティファイに音源を提供しなかった。理由は無料会員がアルバムを発売日から聴く事が出来れば、実物のCDや有料ダウンロードでの購入をしない。ユニバーサルミュージックはスポティファイに、配信方法の1つとして、音源の使用料の料率を下げるという条件で、無料会員は2週間聴けないという契約を用意した。無料会員を出来るだけ多く有料会員にするというのが目的だ。

スポティファイはソニーミュージックとワーナーミュージックとの契約更改に至っていない。恐らく2社は、使用料の料率でもめているのだろう。無料会員が2週間聴く事が出来ないというのはユニバーサルミュージックと一緒だが、使用料はまけたくないという事だろう。

記事提供元:洋楽天国


高橋裕二氏インタビュー

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