米国公式アルバムチャート、音楽ストリーミングの再生データを年内に統合へ
米国公式アルバムチャート、Spotifyなど音楽ストリーミングの再生データを年内に統合へ。ビルボードが発表

アメリカの公式音楽チャートを管理するビルボードは、12月4日から公開するアルバムチャートに、SpotifyやRdio、Beats Musicなど音楽ストリーミングサーヴィスの再生回数をチャートデータにカウントすることを発表しました。
ビルボードと音楽売上データを集計するニールセンSoundScanは、毎週公開している米アルバムチャート「Billboard 200」に、音楽売上(フィジカル、デジタル)に加えて、オンデマンド型ストリーミング再生を追加して、11月30日週のデータ(12月4日発表)から集計していきます。
ビルボードのチャート担当ディレクターのシルヴィオ・ピエトロルオンゴは
「誰かがアルバムを購入した時、その要因を初動でしか見ることが出来ませんでした。新たなシステムによって、私たちは時間とともに変化するアルバムとのエンゲージメントを分析し、人気の度合いを判断することができるようになります。」
とコメントしています。
SoundScanとビルボードは、SpotifyやBeats Music、Rdio、Rhapsody、Google Playなどオンデマンド型音楽ストリーミングサービスでのストリーミング再生1,500曲分をアルバム1枚としてカウントします。
ビルボードはまたアルバムチャートでは初めて個別トラック売上での「アルバム換算」を導入します。Billboard 200には個別のトラック10曲ダウンロードはアルバム一枚として計算します。
新しい換算システムによって、アメリカのアルバムチャートはより消費者のリスニング行動を正確に反映した数値を提供できるようになります。
アメリカでは2014年1ー6月期はアルバム売上が約15%減少し、フィジカルだけでなくデジタルダウンロードによるアルバム購入が減少傾向に入っています。しかし、Spotifyなど音楽ストリーミングサービスによる売上は同時期に42%増加しており、業界内で無視できないほど存在を示しています。
ビルボードは昨年YouTubeでの再生回数をシングルチャート「Hot 100」に統合しました。
■記事元:http://jaykogami.com/2014/11/9965.html

記事提供:All Digital Music
関連リンクはありません
ポッドキャスト概要:
Musicman Podcast — 業界の“今”を深掘り
「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。
Spotifyでポッドキャストを聴くプレイリスト概要:
記事連動セレクション — エピソードと繋がる楽曲たち
月間500のアーティスト記事から厳選した楽曲と、業界人必聴のバズ曲をプレイリストで。最新シーンの決定版!
Spotifyでプレイリストを聴く@musicman_nusicman
広告・取材掲載