ソニーとBMGが名門レーベル・パーロフォンを買収か

コラム 高橋裕二の洋楽天国

イギリスの経済新聞フィナンシャル・タイムズと新聞ニューヨーク・ポストが日曜日(1月6日)に報じた。ユニバーサルミュージックがEMIミュージックを買収する際に、欧州地域で日本で言う独占禁止法に抵触するのでEMIミュージックの切り売りを命じられていた。結果ユニバーサルミュージックはビートルズだけを残して名門パーロフォン・レコードを売りに出した。

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フィナンシャル・タイムズ紙やニューヨーク・ポスト紙によると、ソニーミュージックはドイツのBMGライツ・マネージメントと組んでおよそ400億円(1$80円換算)でパーロフォンを買収するつもりだという。BMGライツ・マネージメントはドイツのメディア最大手のBMGと投資ファンドKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)の合弁会社。BMGは以前ソニーミュージックとレコードの合弁会社ソニーBMGを作ったが最終的にソニーミュージックに全株を売却したいきさつがある。今回の場合、BMGライツ・マネージメントは投資のようだ。

この買収が成立すれば、パーロフォン・レコードは日本でソニーミュージックが発売する事になるのだろう。

しかし買収の競争相手は残っている。ワーナーミュージックのオーナー、レン・ブラヴァトニクはその為に、ソニーの音楽出版部門であるソニー/ATVがEMIミュージックの音楽出版部門を買収する際にソニー側で尽力した米国ソニーのロブ・ウィーゼンタール副社長をスカウトし、ワーナーミュージックの最高執行責任者に据えた。買収のやり方が分かっているという事なのだろう。

買収は2月末までに決定するそうだ。

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