2012年上半期 米レコード会社シェア率発表

コラム 高橋裕二の洋楽天国

ラジオ・音楽業界誌ヒッツが28日、上半期のアメリカのレコード会社の市場占有率(マーケット・シェア)を発表した。基データ(1月〜6月)は実売調査会社サウンド・スキャンによるものだろう。買収騒ぎが終わらない今のアメリカの実情。カッコ内は前年。

1位)ソニーミュージック 30.5%(30.4)
2位)ユニバーサルミュージック 28.9%(28.4)
3位)ワーナーミュージック 14.5%(14.9)
4位)EMIミュージック 10.1%(9.1)

これを見る限り、ユニバーサルミュージックがEMIミュージックを買収すれば39%となり、反トラスト法に抵触するのかもしれない。ワーナーミュージックが今でもユニバーサルの買収に反対しているのは、ワーナーがEMIを買収出来れば24.6%となり、均衡のとれたまさしく3大メジャーの誕生という未来図がある。またワーナーミュージックのみならずインディーズ・レコード会社やソニーミュージックでさえもユニバーサルのEMI買収に反対なのは、今後ますます音楽業界がデジタル・テクノロジーやIT企業と付き合わざるをえない状況の中で、肥大化したユニバーサルミュージックに交渉局面での主導権を握られたくないからだ。簡単に言えば、ある新興IT企業がデジタル・テクノロジーを使った新しい音楽ビジネス・モデルを考えた場合、ユニバーサルミュージック1社とだけの契約でもビジネスが成立するかもしれない。そして金額等諸条件に於いて、ソニーやワーナーやインディーズはユニバーサルが交わした条件に横並びかそれ以下になる可能性が大になる。

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以下は各社のレーベル毎の市場占有率だ。カッコ内は前年。

1位)コロンビア・レコード 13.2%(8.2)  ソニーミュージック
2位)ユニバーサル・リパブリック 8.8%(5.9)  ユニバーサルミュージック
3位)アトランティック・レコード 5.9%(6.5)  ワーナーミュージック
4位)インタースコープ/ゲフィン/A&M 5.7(7.2)  ユニバーサルミュージック
5位)RCA 4.4%(4.5)  ソニーミュージック
6位)キャピトル・ミュージック 3.4%(3.5)  EMIミュージック
7位)ワーナー・ブラザース 3.0%(4.3)  ワーナーミュージック
8位)アイランド/デフジャム 3.0(5.9)  ユニバーサルミュージック
9位)ソニーミュージック・ナッシュビル 2.8%(2.8)  ソニーミュージック
10位)ユニバーサルミュージック・ナッシュビル 2.4%(1.2)  ユニバーサルミュージック

1位のコロンビアは、今年に入っても360万枚を売ったアデルの「21」が貢献。他にブルース・スプリングスティーンやジョン・メイヤーやワン・ダイレクションのヒットがあった。2位のユニバーサル・リパブリックにはニッキー・ミナージュ、ドレイクやゴティエ。3位のアトランティックはfun.のヒットがあった。インタースコープはマドンナ、RCAはホイットニー・ヒューストン、キャピトルはヒット物のコンピレーション「Now That’s What I Call Music」シリーズ、ワーナーはブラック・キーズ、アイランド/デフジャムはリアーナ、ソニー・ナッシュビル(カントリー)はキャリー・アンダーウッド、ユニバーサル・ナッシュビル(カントリー)はライオネル・リッチーの「タスキーギ」が貢献した。

以下が上半期アルバム売り上げベスト3

1位)アデル「21」 360万枚
2位)ライオネル・リッチー「タスキーギ」 88.5万枚
3位)ワン・ダイレクション「アップ・オール・ナイト」 81.8万枚

記事提供元:Musicman オススメBlog【高橋裕二の洋楽天国】

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