マイケル トリビュートコンサート運営会社が倒産

コラム 高橋裕二の洋楽天国

【マイケル・ジャクソンのトリビュート・コンサート運営会社が倒産】

「マイケル・ジャクソン・トリビュート・コンサート」を企画したイギリスのプロモーター、「グローバル・イベンツ」が倒産した。コンサートが開かれた地元ウェールズの新聞「ウェスタン・メール」が伝えた。

10月8日、イギリス・ウェールズのカーディフにあるミレニアム・スタジアムで開催された「マイケル・ジャクソン・トリビュート・コンサート」。音楽業界誌ビルボードが直前までチケット販売の不調を伝えていた。74,500人を収容するスタジアムで販売されたチケットは50,000枚程度。そのうち売れたのは40,000枚だったようだ。事前に主催者側のグローバル・イベンツは、「興奮する1大イベント。チケットの売れ行きは上々。まさにジャクソン家の夜。感動の夜になる」とコメントを出していた。

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主催者が発表していた4時間程のコンサートに出演したアーティストはクリスティーナ・アギレラ、シーロー・グリーン、レオナ・ルイス、スモーキー・ロビンソン、クレイグ・デイヴィッド、JLS、3T、ジャクソンズ等であった。その後追加のアーティストが発表され大騒ぎになった。ロック・バンドのKISS(キッス)だ。マイケルの母キャサリンは、「キッスが出演したらマイケルはすごく興奮する」と語っていた。

しかしキッスの出演発表にマイケル・ジャクソン・ファンが激怒した。理由は簡単だ。昨年キッスのジーン・シモンズは様々なメディアでマイケル・ジャクソンについて、「俺思うに、彼は幼児達を性的にもてあそんだ。疑う余地もない」とコメントしていたからだ。ファンの非難の大きさに主催者のグローバル・イベンツはキッスの出演は「失敗」だったとして詫び、出演を取りやめた。

その後ビヨンセが衛星中継で参加が決定。またブラック・アイド・ピーズの出演も発表された。しかし、「諸般の事情」でブラック・アイド・ピーズとジェニファー・ハドソンは出演をキャンセルした。

マイケル・ジャクソン・ファンは以前からこのイベントに不満を漏らしていた。理由は三つだ。チケットの最低価格が約7700円(1$77円換算)と高い事。出演アーティストのラインナップが弱い事。そして会場が遠い事だ。カーディフはロンドンから約250キロ離れていて、列車で約2時間、バスでは3時間半はかかる。当然ロンドンからなら往復の交通費も必要になる。

ジャーメイン・ジャクソン(三男)、ランディー・ジャクソン(七男)とジャネット・ジャクソン(三女)はこのイベントに反対だった。「マイケル・ジャクソンの死亡について、死亡させたとされる専属医師コンラッド・マーレイの裁判が9月8日から始まる。裁判の結果が分からないのに今このイベントを支持するのは無理だ。どうしてトリビュート・コンサートを急ぐのか私達は理解できない」と非難した。母キャサリンに加えジャッキー(長男)、ティト(次男)、マーロン(四男)、ラトーヤ(次女)とマイケルの3人の子供達、プリンス、ブランケット、パリスはイベントに参加した。

コンサートにかかわった様々な会社に諸経費の支払いがなされていないという。また負債総額は大きいが、どのくらいになるかは把握出来ていないそうだ。ロンドンのRSMテノンが破産管財人に指名された。それにしてもこのグローバル・イベンツ、会社が出来たのが今年の3月だった。会社の代表者はマイケル・ヘンリーとクリス・ハントというプロデューサーだそうだ。いくらなんでも会社設立から7ヶ月後の1大イベントをやるのは無理があるというものだ。

マイケル・ジャクソンの専属医師コンラッド・マーレーに禁固4年の有罪判決があり、ラスベガスでは年内一杯シルク・ドゥ・ソレイユによるショー「マイケル・ジャクソン:ザ・イモータル・ワールド・ツアー」の公演がある。

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