ラジオ先行解禁でファン層拡大？あたらよ首位へ、コールドプレイが3位死守＆AL曲も浮上【エアモニ】

2021年10月20日 17:10

2021年10月20日発表のラジオ・オンエアチャート（集計期間：2021年10月11日～2021年10月17日プランテック調べ）では、あたらよ「嘘つき」が1位を獲得した。

新世代4ピースバンドが10月4日にリリースした1st EP「夜明け前」収録の同曲。10月度の月間パワープレイに多数局で選出されていることから今週も大量オンエアをキープしており、僅差での2位だった前週からポジションをあげ首位へと上り詰めた。

依然としてオンエア数の1/4以上がFM FUKUOKAでの大量オンエアによるものだが、複数局での積極的なゲスト出演も奏功し、前週よりオンエア獲得局が確実に増えている点は特筆すべきだろう。リクエストも確認され始めており、より広い範囲でのオンエアを獲得することで更なる波及を期待したい。

2位はkiki vivi lily「Lazy」が前週1位からダウンした。福岡県出身の女性シンガーソングライターが、10月1日にリリースした2ndフルアルバム「Tasty」からの同曲。こちらも10月度のパワープレイに多数局で選ばれていることで大量オンエアをキープするなか、番組へのゲスト出演といった効果的な露出も続く。9/13～9/19チャートで70位発進して以降、10月に入ってからのパワープレイによる大量オンエアとともに集まり始めたリクエストは、今週も安定数確認された。長期オンエアによる訴求効果が表れ始めている証拠だ。

3位はコールドプレイ X BTS「マイ・ユニバース」が死守した。コールドプレイが10月15日にリリースしたアルバム「ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ」からの同曲は、引き続き広い範囲で注目され、オンエア獲得ステーション数は今週最多。また、リリース週を迎えながらオンエア数は微減するも、前週から倍増したリクエスト数は洋邦含めて今週最多となり、リスナーからの高い注目度も反映されTOP3を守り抜いた。

なお、5月に配信リリースされたシングル「ハイヤー・パワー」（－位→111位）もオンエアが再急伸しチャートに返り咲いた。さらには、「ヒューマンカインド」「レット・サムバディ・ゴー」などのオンエアも伸びるなど、アルバム収録曲でオンエアを分け合ったことが「マイ・ユニバース」の微減に影響したことも追記しておくべきだろう。

先行解禁でファン層拡大“ラジオフレンドリー”なアーティスト勢が続々急上昇

今週のチャートでは新曲のリリース毎にラジオ露出を積極的に行い、多数オンエアを獲得するアーティスト達の新曲がこぞってオンエアを伸ばした。

あいみょん「ハート」（167位→4位）は、10月20日に先行配信し11月24日にCD発売する新曲。ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌にもなっており、既に多数集まっているリクエスト数も踏まえ、今後さらにオンエアを伸ばすこと必至だ。

Rei「Smile! with 藤原さくら」（－位→8位）は、音楽仲間とのコラボプロジェクト第1弾として10月15日にデジタル配信した新曲。卓越したギターテクニックをも併せ持つシンガーソングライターとして、ラジオ番組ゲスト時にも積極的に生演奏を披露してきた彼女。新たなプロジェクト始動で注目だ。

マカロニえんぴつ「トマソン」（－位→11位）は、ブルボン「濃厚チョコブラウニー」アニメーションTVCMソングに起用されている最新曲。10月19日に同PVがプレミア公開されたが、ラジオでは先行してオンエアが開始されており、全国広い範囲のステーションが注目している。

King Gnu「BOY」（－位→20位）は、10月15日に配信リリースされた12月1日CD発売のニューシングル。アニメ「王様ランキング」OP曲として書き下ろしたことでも注目され、配信リリース週を受けてチャートデビューを飾った。

上述したアーティスト達はラジオ露出に積極的な傾向にあり、ラジオリスナーに確固たる支持基盤を確立している。今回の新曲においても配信リリースよりさらに先行してラジオ解禁を行ない、早くからリクエストも集まるのだ。新しい音楽に対し感度が高いリスナー達が、各自のSNSで情報発信することも少なくないだろう。これら小インフルエンサー達からの支持がファン層拡大へと繋がる一要素になっている。

RADIO ON AIR DATA

（集計期間：2021年10月11日～2021年10月17日）

1位「嘘つき」あたらよ
2位「Lazy」kiki vivi lily
3位「マイ・ユニバース」コールドプレイ X BTS
4位「ハート」あいみょん
5位「食べた愛」aiko
6位「希望の唄」KALMA
7位「Tokimeki」Vaundy
8位「Smile! with 藤原さくら」Rei
8位「スケート」ブルーノ・マーズ、アンダーソン・パーク＆シルク・ソニック
10位「月に吠える」ヨルシカ