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YouTube、米国で3年ぶりに値上げ 「ストリームフレーション」続く

ビジネス 海外

YouTubeは、米国で適用される新料金体系を発表。米国での値上げは3年ぶり。競合他社が相次ぎ料金を引き上げる中、この流れに続く格好だ。同社の発表を元に、米エンターテインメント業界誌バラエティー(Variety)などが4月10日伝えた。

YouTube Premiumの個人プランは月額13.99ドルから15.99ドル(約2,544円)に、ファミリープランは月額22.99ドルから26.99ドルに値上げされる。廉価版となるYouTube Premium Liteは1ドル上がって8.99ドルに。YouTube Musicの個人プランは10.99ドルから11.99ドルに、ファミリープランは16.99ドルから18.99ドルに引き上げられる。

同社の広報担当者は「YouTube上のクリエイターやアーティストを支援し、高品質な体験を提供し続けるため、2023年以来初めて、米国におけるYouTube Premiumプランの価格を改定する」と説明した。

近年は「ストリームフレーション」(ストリーミングのインフレ)が指摘されており、Spotifyは今年初めに米国での料金を引き上げたほか、Disney+やHulu、HBO Max、Peacockなども昨年、軒並み値上げを実施。NetflixやParamount+、Amazon Prime Videoも最近、料金を引き上げたばかりだ。

(文:坂本 泉)

榎本編集長

YouTubeがYouTube Musicの個人プランを10.99ドルから11.99ドルに引き上げた。Spotifyが今年初めに値上げし、Apple Musicも追随する中、音楽ストリーミング市場全体で「月額1,000〜1,500円台」という価格帯が世界標準として定着しつつある。背景にあるのは米国など先進国でのサブスク普及の成熟だ。新規加入者の増加がほぼ見込めない段階に入りつつある中、既存ユーザーからより多くの収益を得る「値上げ」が唯一の成長手段になっている。日本はストリーミング比率がまだ世界平均を大きく下回るが、円安による収益性圧力もあり、米国での改定から数ヶ月〜半年以内に日本でも新価格が適用されるケースが多い。2026年後半の日本版値上げを警戒しておく必要がある。価格設計も巧みだ。YouTube Music単体(11.99ドル)はApple Music(10.99ドル)より高いが、「どうせならYouTubeの広告も消えるPremium(15.99ドル)でいいか」という心理を突いた設計で、上位プランへの誘導を図っている。ストリーミング市場の「値上げ競争」は、しばらく続きそうだ。

ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)

フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。

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