HYBE、取締役にTikTok元CEOを任命 ディズニーでも幹部歴任
HYBEは3月31日に開催した株主総会を経て、TikTokの元CEOで、ウォルト・ディズニー・カンパニーで幹部を歴任したロサンゼルス在住のケビン・メイヤー氏を非常勤取締役に任命した。
メイヤー氏は現在、投資会社ブラックストーンが支援する米国の次世代メディア企業キャンドルメディアの共同CEO兼創業者で、ベンチャーキャピタル(VC)企業スマッシュ・キャピタルの共同創業者兼マネージング・パートナーも務めている。
過去には、ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)の筆頭株主である投資会社アクセス・インダストリーズ、スポーツ配信プラットフォーム「DAZN」などでも幹部職を経験してきた。
HYBEは朝鮮日報に「グローバルなプラットフォームおよびメディア業界の主要専門家が取締役会に加わることで、HYBEの意思決定体制が強化されることが期待される」と話した。
なお、2022年にキャンドルメディアが、HYBE米国法人のアイザック・リーCEO兼会長が共同設立したスペイン語コンテンツ制作会社を買収したことで両者につながりができたとされる。
(文:坂本 泉)
榎本編集長
ディズニー、TikTok、ブラックストーン——ケビン・メイヤー氏のキャリアは、エンタメ産業の過去20年の主要な転換点を体現している。Disney+の立ち上げで「ストリーミングへの大移行」を、TikTokで「ショート動画革命」を、それぞれ最前線で推進した。その人物がK-POP最大手HYBEの取締役に就いたことは、エンタメ産業のグローバル化が「K-POPを欧米が学ぶ」段階から「K-POPと欧米エンタメが融合する」段階に入ったことを示している。WMGがNetflixと映像制作で組み、Amazonがプロジェクト・ヘイル・メアリーで映画市場に存在感を示す——エンタメ産業の地図が急速に塗り替えられる中、HYBE取締役会へのメイヤー氏の参画は、次の地図の輪郭を描くための一手だ。K-POPがひとつの「様式」として世界で自立した今、それをグローバルなメディアIPとして展開できるかが問われているのかもしれない。ライター:坂本 泉(Izumi Sakamoto)
フリーランスのライター/エディター。立教大学を卒業後、国外(ロンドン/シドニー/トロント)で日系メディアやPR会社に勤務した後、帰国。イベントレポートやインタビューを中心に、カルチャーから経済まで幅広い分野の取材や執筆、編集、撮影などを行う。
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