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CEIPA×TOYOTA GROUP主催のグローバルショーケース&カンファレンス「ennichi ’25」、130名以上の日米音楽関係者が集結 PSYCHIC FEVERら4組のライブに現地の観客熱狂

ビジネス 音楽業界

(左から) Jeff Miyahara (Music Producer & Executive), Taku Takahashi (DJ, Producer, and m-flo) Kyary Pamyu Pamyu (Artist), Peyote Beats (Producer, ever.y inc.) Photo by YURI HASEGAWA

米国西海岸現地時間12月1日、12月2日の二日間に渡り、「ennichi ’25 presented by CEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”」が開催された。このイベントはエンタテインメントの世界的な中心地であるロサンゼルスから、日本の「今」の音楽を発信しグローバルな音楽市場ビジネスの可能性をより高めていくことを目的としたイベント。

f5ve、JP THE WAVY、Awich、PSYCHIC FEVERの4組が参加したライブイベント「ennichi ’25 Japanese Music Experience LA」では現地の観客が熱狂。前日に開催されたCEIPA × TOYOTA GROUP “MUSIC WAY PROJECT”とジェトロ・ロサンゼルス事務所共催による、日米音楽業界関係者及びメディアに向けたカンファレンスには、文化庁都倉長官をはじめ、パネルディスカッションには海外進出を成功させた先駆者でもあるきゃりーぱみゅぱみゅも登壇し、今後の海外進出戦略を担う日米の音楽関係者にとって有意義なIndustry Mixer(業界関係者交流イベント)となった。

1日に開催されたカンファレンスでは、会場のJAPAN HOUSE Los Angelesに130名以上の日米音楽関係者が集結。都倉長官は、「クリエイティブの観点からしても大きなポテンシャルを秘めている日本の才能を海外に送り出すためには、調整役が必要であることが叫ばれている。日本政府もその動向を支援する」と語った。

JETRO奥村理事は「日本の音楽やアニメは海外、特に米国に大きなファンベースがある。このイベントでさらに日本のポップカルチャーに親近感を持っていただきたい」と抱負を述べ、CEIPA村松理事長は「我々のプロジェクトの発端は、音楽は世界と人々を繋げることができるという信念から始まった。今日こうやって各業界のリーダーや未来の音楽・テクノロジー・クリエイティブを創造するイノベーターたちが一堂に介した。是非とも新しい発想やパートナーシップを模索していただきたい」と挨拶した。

パネルディスカッションでは、音楽プロデューサーで日本・韓国・米国の音楽ビジネスに造詣の深いJeff Miyaharaがモデレーターを務め、海外進出を成功させた先駆者でもあるきゃりーぱみゅぱみゅ、アーティスト、DJ兼プロデューサーであり常に最先端の音楽を届け続けるm-floの★Taku Takahashi、グラミー賞受賞歴もある音楽プロデューサーのPeyote Beats(ever.y inc.)が登壇し、日米の音楽シーンでキャリアを重ね、現在活躍しているアーティストがどのようにチャンスを見出し、試行錯誤を経てキャリアを築いてきたのかを語り、そのストーリーを通じて、海外進出におけるリアルなプロセスと現場の実態を浮き彫りにするなど、様々な観点から日米の音楽シーンでの進出に関しても議論が行われた。

★Taku Takahashiは、日本でも有名になったロサンゼルスで開催される全米最大の日本ポップカルチャーイベントであるANIME EXPOでのDJ出演体験を語り、「アメリカではアニメやドラマ、ゲームをきっかけに日本の音楽を知る人が非常に多く、実際に現地の観客が日本語の歌詞を歌っていたことに驚いた。日本国内では想像しにくいほど、アメリカには多くのチャンスがある。」と述べ、自身の体験から日本の音楽が海外でより広がっていく未来に確信を持つようになったと話した。

海外にファンも多いきゃりーぱみゅぱみゅは、2012年にデビュー曲「PONPONPON」のフルサイズMVをYouTubeに公開した際のエピソードを振り返り、当時、日本ではフル尺を投稿することは非常に珍しく、自分自身も「これを出したらCDが売れなくなるのでは」と不安を抱えていたと語りました。しかし、「PONPONPON」は日本だけでなく世界中の人々に届き、自分を知ってもらう”自己紹介”の役割を果たしたと説明しています。結果として海外のファンが増え、そこからワールドツアーにつながっていったと述べ、YouTube公開がキャリアの大きな転機になったと語った。

Peyote Beatsは、幼い頃から日本の音楽に親しんできたと語り、プロデューサーとして日本のシーンと深く関わるようになった大きなきっかけは、米国を拠点に活動する日本人プロデューサーヒロイズムとの出会いだったと話した。彼は、ヒロイズムがJ-POPの魅力を自分に開いてくれた存在であり、その影響によって”日本の音楽ならではのフィーリングやメロディのニュアンスを理解できるようになった”と説明。また、アメリカと日本の両方の音楽文化を吸収してきたことが自分の強みだと述べ、J-POPに”西洋の感覚”を自然に取り入れたり、その逆に”日本らしさ”をアメリカ市場向けに調整することができると語り、Peyoteは自分が両市場をつなぐ架け橋になれると感じていると述べた。

2日のライブイベント「ennichi ’25 Japanese Music Experience LA」はロサンゼルスのダウンタウンの夜景が一望できるインダストリアルな倉庫型の会場で開催され、会場の周りには縁日の催し物のヨーヨー釣りや、焼き鳥・たこ焼きなどの屋台が並び、まさに異空間な「体験(エクスペリエンス)型」となり、ライブ前には和太鼓演奏や鮪解体ショーなどの催しも行われた。

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「Musicman大学」は世界の音楽業界の最新トピックスを解説。講師は『音楽が未来を連れてくる』の著者、Musicman編集長・榎本幹朗。「Talk&Songs」は月間500組ものアーティストニュースを担当するKentaが選ぶ、今聴くべき楽曲と業界人必聴のバズった曲を解説。

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