河合楽器製作所、アメリカに電子ピアノ開発拠点を設立
 
								河合楽器製作所は、電子ピアノの開発力強化を目的として、10月にアメリカに新たな開発拠点を設立した。
新部署は「電子楽器事業部 開発統括室 USA分室」として10月1日に設立され、アメリカ カリフォルニア州ロサンゼルス市の販売子会社カワイ アメリカ内に設置。アメリカでのマーケティング、製品開発、基礎技術の研究開発、外部団体との技術交流および連携、北米市場の販促活動サポートなどを目的としている。
同社は、2025年4月から2035年3月までの10年間を計画期間とする第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」に取り組んでいる。この10か年計画において「世界一の鍵盤楽器メーカー」になるために、主力の鍵盤楽器事業を大きく成長させるとともに、永続的な企業価値向上を目指し、次なる成長エンジンの構築を行うことを掲げている。特に、鍵盤楽器市場の中でも成熟市場(欧州・北米・日本・中国)が10年後も市場規模の8割超を占めるという見立てから、これら成熟市場における高付加価値化とシェア拡大を最重要課題と定めている。
この10か年計画の実現に向け、アメリカに新たな電子ピアノの開発拠点を設け、グローバル開発体制を強化。成熟市場での高付加価値製品の投入スピードを加速させるとともに、鍵盤楽器事業の成長戦略をより確かなものとする考えだ。
代表取締役社長 河合健太郎氏
今回のアメリカ開発拠点の新設は、北米市場における製品開発力を一段と強化するとともに、現地ならではの価値観やライフスタイルを製品設計に的確に反映させるための、重要な布石になると考えております。とりわけアメリカは、電子ピアノ市場において当社のシェア拡大の余地が大きく、今後の事業成長において極めて重要な地域です。現地での製品開発と市場理解を深めることにより、お客様のニーズを体現した製品をスピーディに提供し、ブランド力と市場での存在感を一層高めてまいります。
第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」における成長戦略の一環として、現地開発を起点としたグローバル開発体制の強化は、鍵盤楽器事業の競争力と持続的成長に直結すると確信しております。「世界一の鍵盤楽器メーカー」の実現に向けて、確かな歩みを一歩ずつ進めてまいります。
@musicman_nusicman 
 
				



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