JASRAC、25年6月分配期における著作物使用料の分配額は5%増の347億円余 6月分配としては過去最高額に

日本音楽著作権協会(JASRAC)は6月9日、作家・音楽出版社等の権利者に著作物使用料を分配した。2025年6月の分配額は前年度同期比105.0%の347億4,641万5,402円となり、6月分配としては過去最高額となった。
JASRACは音楽の利用者から支払われた著作物使用料を、年に4回(3月、6月、9月、12月)、権利者に分配している。2025年6月の分配は、主に2024年10月から2025年3月の使用料収入を反映したもの。
演奏会等・大規模演奏会等は開催件数が増加したことなどから、演奏会等は前年度同期比110.1%の約16.4億円。また、ドーム・アリーナなどで行われる大規模演奏会等は同122.0%の約14.8億円となった。
外国入金演奏・外国入金録音は、アメリカ、フランス、韓国、中国などからの配信使用料の入金が増加したことで、外国入金演奏は前年度同期比162.3%の約6.5億円。外国入金録音は前年度同期比178.8%の約2.4億円となった。
オーディオディスクは、人気男性アイドルグループのアルバム等のヒット商品があり、前年度同期比127.3%の約20.8億円となった。
インタラクティブ配信は、動画配信サービスや音楽サブスクリプションの市場が引き続き好調を維持していることなどから、前年度同期比107.1%の約137.5億円となった。
分配対象楽曲数は、271万5,307曲。分配対象の権利者数は、音楽出版社を通じた分配を含めると、著作者8万5,288人、音楽出版社3,025社となった。このほか、119の外国団体を通じて33万4,053人の著作者、3万7,006社の音楽出版社にも使用料が分配される。
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