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バンダイナムコHD、24年4月~25年3月期は過去最高益 今期は減益を見込む

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バンダイナムコホールディングスは、2025年3月期の連結業績(2024年4月1日~2025年3月31日)を発表した。

売上高は1兆2,415億1,300万円(前期比18.2%増)、営業利益は1,802億2,900万円(同98.7%増)、経常利益は1,864億7,000万円(同79.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,293億100万円(同27.4%増)となった。いずれも過去最高を記録している。

デジタル事業では、ネットワークコンテンツにおいて、「DRAGON BALL」シリーズや「ONE PIECE」等の主力アプリタイトルがユーザーに向けた継続的な施策により国内外で引き続き安定的に推移したほか、新作アプリタイトル「学園アイドルマスター」が好調に推移。家庭用ゲームにおいては、「ELDEN RING」の大型ダウンロードコンテンツ「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」や新作タイトル「ドラゴンボール Sparking! ZERO」がワールドワイドでヒットしたほか、「ELDEN RING」のリピート販売が好調に推移した。この結果、デジタル事業における売上高は4,556億3,300万円(前期比22.3%増)、セグメント利益は685億2,700万円(同995.1%増)となった。

トイホビー事業では、映像配信の普及等によってグローバル市場における日本IPの人気が拡大していることを受け、国内外で展開カテゴリーの拡大、リアルイベントや店舗によるタッチポイントの拡大、生産体制の強化等をはかったことにより、引き続き好調に推移。具体的には、ガンプラ(ガンダムシリーズのプラモデル)やコレクターズフィギュア、一番くじ(キャラクターくじ)等のハイターゲット(大人)層向けの商品が、販売・マーケティングや商品ラインナップの強化により好調に推移した。「ONE PIECE」や「DRAGON BALL」シリーズのトレーディングカードゲーム等のカード商材、ガシャポン(カプセルトイ)、菓子・食品等が商品ラインナップやターゲット層、展開地域の拡大に加え、顧客とのタッチポイントの強化等により業績に貢献した。この結果、トイホビー事業における売上高は5,969億3,300万円(前期比17.1%増)、セグメント利益は1,022億200万円(同29.9%増)となった。

IPプロデュース事業では、ガンダムシリーズ劇場公開作品の中で歴代トップとなった「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」や、「ブルーロック」の新作劇場作品の興行収入が業績に貢献。ガンダムシリーズや「ブルーロック」をはじめ、「ラブライブ!」シリーズ、「転生したらスライムだった件」等のグローバル展開や映像配信、ライセンスビジネスが好調に推移した。さらに、リアルなエンターテインメント需要の高まりに伴い、ライブイベントやパッケージの販売等が好調に推移した。この結果、IPプロデュース事業における売上高は907億3,800万円(前期比10.0%増)、セグメント利益は117億7,800万円(前期比17.2%増)となった。

アミューズメント事業では、国内アミューズメント施設の既存店売上高が前年同期比で105.3%となった。「バンダイナムコ Cross Store」や「ガシャポンのデパート」のようなグループの商品・サービスと連携した同社ならではの施設やアクティビティ施設が好調に推移した。業務用ゲームにおいては、新製品や定番機器の販売等が安定的に推移。この結果、アミューズメント事業における売上高は1,414億8,500万円(前期比18.2%増)、セグメント利益は84億3,800万円(同23.3%増)となった。
その他事業では、グループ各社へ向けた物流事業、その他管理業務等を行っている会社から構成されており、これらのグループサポート関連業務における効率的な運営に取り組んでいる。その他事業における売上高は362億2,400万円(前期比11.9%増)、セグメント利益は16億7,100万円(同69.2%増)となった。

2026年3月期の連結業績予想について、売上高は前期比3.3%減の1兆2,000億円、営業利益は同19.5%減の1,450億円、経常利益は同20.1%減の1,490億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同22.7%減の1,000億円を見込んでいる。