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アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の制作で知られるガイナックスが破産開始決定、負債額は約3億8,000万円

ビジネス

東京商工リサーチによると、オリジナルアニメーションを基にした映像作品やゲームソフト、各種キャラクター商品の企画・制作・販売を手掛けるガイナックスが5月29日、東京地裁へ破産を申請し、6月5日、破産開始決定を受けたことが明らかになった。負債総額は債権者71名に対して約3億8,000万円。

同社は、1作目の劇場用アニメ「王立宇宙軍~オネアミスの翼~」が高い評価を得て以降、実績を重ね、特に1995年10月からTVで放送されたアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」は高い人気を誇った。放送終了後も同作品に関連する映画、ゲームソフト、キャラクターグッズなど様々な商品が展開され、当社の知名度と業容を大きく押し上げた。

以降も劇場版アニメ「トップをねらえ2」や「天元突破グレンラガン」「めだかボックス」「エアーズロック」「放課後のプレアデス」「ステラ女学院高等科C3部」などの作品を手掛け、2010年7月期には売上高35億4,579万円をあげていた。

一方で、2012年頃より事業多角化の失敗や経営をめぐる様々なトラブルが表面化。2019年には当時の代表取締役が刑事事件で逮捕される事態も発生した。このため、2020年2月には経営陣を刷新し、新体制の下で経営機能の正常化に取り組んでいた。

こうしたなか、2024年5月には債権回収会社から債権請求訴訟の提訴を受けることとなり、事業継続が困難との判断から今回の措置となった。

なお、「ガイナックス(GAINAX)」の商標や作品の版権などは、同社の元所属でアニメクリエーターの庵野秀明氏が2006年に設立したカラーに譲渡されている。

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