ANYCOLOR、VTuberに特化したリモートライブシステムをstuと共同開発 AGF KOREAにて韓国での3Dライブ公演をリモートで実現

ビジネス アプリ・サービス

ANYCOLORは、VTuberに特化したリモートライブシステムをstuと共同開発し、12月2日・3日に韓国で開催されたイベント「AGF KOREA 2023」にて、にじさんじに所属する緑仙、Nornisの3Dライブ公演を、日本のスタジオからリモートで実現した。海外の会場での3Dライブに日本のスタジオからリモートで出演することは、同社にとって初の試みとなる。

VTuberの3Dライブイベントでは、大掛かりなモーションキャプチャー設備をイベント会場に設置する必要があり、対応できるイベント会場の選択肢が非常に限られる。そのため、大規模なコストを投じて現地開催を実現させるか、事前に収録された映像をイベント会場で投影せざるを得ないのが業界における一般的な運用となっている。ただ、海外公演を実施する際には、言語や会場設営に関する慣習等の違いから、これらの設備をイベント会場のある現地に設置することは難しく、現実的ではない。

当社は「魔法のような、新体験を。」というコーポレートミッションのもと、日本国外などの遠隔地で開催される3Dライブイベントにおいてもリアルタイムでのライブコンテンツを来場者に届けることに重きをおいており、この課題を解決するための技術開発を進めてきた。

VTuberに特化したリモートライブシステムにより、スタジオの音声、モーション、各種演出信号をインターネットで同期伝送し、韓国の会場でレンダリングすることでリモートによる3Dライブ公演を実現し、韓国・KINTEXにいる来場者とリアルタイムにつながることで、日本のスタジオにいながらも来場者たちと熱量の高い双方向的なコミュニケーションをとれるようになった。

VTuberに特化したリモートライブシステムを利用することで、特に海外公演を実施する際、現地に大がかりな設備を設置する必要がなくなり、リアルタイムでの歌唱及びモーションの伝送、観客と出演ライバーのかけあいが、遠隔でもリアルタイムで実施できるようになった。また、同システムは、日本国内においても遠方あるいはモーションキャプチャー設備を設置できない小規模イベント会場でのライブツアーや音楽イベントへのリモート参加など、様々な用途での活用が可能となる。さらに従来型の3Dライブにおいても、全てのデータを集約することでデータの同期ができるようになり、オペレーションの効率化が図れるようになった。

VTuberに特化したリモートライブシステムによりイベント会場の設備設置による課題が解決され、イベント準備や実施が今後スムーズになることで、海外で開催される大規模イベントへの参加、さらに海外タレントを交えた国際的な活動の拡大等が期待される。

関連タグ

オススメ