JASRAC、22年度第3四半期の分配額は前年比9.7%増の301億円 インタラクティブ配信と復調傾向の演奏会等で大幅増

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日本音楽著作権協会(JASRAC)

日本音楽著作権協会(JASRAC)は本日1月31日、2022年度第3四半期(2022年10月から12月まで)報告を発表した。

第3四半期の徴収額は、2021年度同期比24.0%増の320億2,000万円となった。インタラクティブ配信が好調を維持していることに加え、行動制限の緩和・撤廃を受けて演奏会等が大幅な増となり、社交場及びカラオケも復調傾向にある。第3四半期までの累計では、前年度同期比12.8%増の903億6,000万円となっている。

第3四半期の分配額は、同9.7%増の301億5,000万円であった。これは、主に2021年4月から9月までの徴収額を反映したもの。好調を維持しているインタラクティブ配信、復調傾向にある演奏会等で大幅な増となった。第3四半期までの累計では、同7.5%増の892億2,000万円となっている。

第3四半期の経常収益は、同11.5%増の33億円となった。これは、分配の状況を反映して管理手数料収入の2021年度同期比が演奏等で1億8,000万円、インタラクティブ配信で1億1,000万円の増となったことなどによるもの。第3四半期までの累計では、同9.8%増の101億9,000万円となっている。

第3四半期の経常費用は、同1.1%増の31億2,000万円となった。これは、著作権啓発のための子供向け学習教材の制作・発行費用を支出したこと、行動制限の緩和により海外出張費や旅費交通費が増となったことなどによるもの。第3四半期までの累計では、同3.5%増の84億円となっている。

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