ライブ・ビューイングの満足度は9割、見たいジャンル1位は「音楽ライブ」

ビジネス レポート

コンサート、舞台、イベントなどライブエンターテインメントの映画館中継、及びインターネット配信や映画、ドキュメンタリーなど収録物の企画・配給を手掛けるライブ・ビューイング・ジャパンは「ライブ・ビューイング」に関する調査を実施した。

3年目となるコロナ禍で少しずつ人流が増えはじめ、大規模有観客イベントの増加や、大型音楽フェスの復活などライブエンターテインメント市場に復調の兆しが見えてきたなかで、映画館での中継イベントに関する実態を調査した今回の結果から、ライブ・ビューイングを利用するメリットや見たいジャンルなどが明らかとなった。

これまでに行ったライブ・ビューイングの満足度について、「満足」38.1%、「やや満足」51.9%と合わせて90.0%が満足しているという結果になった。「満足」「やや満足」と回答した人を対象として訊いた理由では、迫力ある音・映像による臨場感やライブならではの一体感、チケットの手に入りやすさや近隣で実施されていることによる参加のしやすさなどが挙げられている。

ライブ・ビューイングでの見たいジャンルについて、全体で「音楽ライブ」が54.1%と最多。特に40代は63.6%、50代は64.7%の6割以上と高い結果になった。また、30代・60代では、約3割が「舞台・ミュージカル」と回答しており、ライブ・ビューイングは様々なジャンルで幅広い年代に楽しまれていることがわかる。

ライブ・ビューイングに行くきっかけは「家族や友人に誘われたから」が最も多く42.0%、次いで「ネットやSNSでたまたま情報を見つけたから」29.9%、「近くの映画館でやっていたから」29.4%と、気軽さが多数となった。一方で、1人で参加している人も約3割いることがわかった。

ライブ・ビューイングのメリットだと思うことは、「大画面で迫力ある映像が見られる」48.8%、「ライブの臨場感が味わえる」47.8%が上位となり、約半数が「迫力ある映像」「ライブの臨場感」をメリットだと感じている。

ライブ・ビューイングあるあるとして最も多い回答は、「周りの観客が同じところでテンションが上がっていると嬉しい」で50.6%。「最初はみんなおとなしい」「同志の多さに驚く」などの声もあり、他の観客と同じ時間と空間を共有することで生まれる一体感を楽しんでいるようだ。

あったら嬉しい機能・サービスは、1位「推しカメラ」35.8%、2位「ライブ・ビューイング限定の特典や映像」34.9%、3位「4DX」32.6%。

ライブ・ビューイングは、空間を飛び越え、公演会場と同じ時間をファン同士で共有しながら、映画館ならではの迫力の大スクリーンと大音響で楽しめる。コロナ禍でも安心して楽しむことができるエンターテインメントとして、今後さらに注目が集まりそうだ。

調査概要

調査主体:株式会社ライブ・ビューイング・ジャパン
調査の方法:WEBアンケート方式で実施
調査の対象:これまでに映画館でのライブ・ビューイングに行ったことがある全国20代〜60代の男女
有効回答数:1,000名
調査実施日:2022年8月10日〜8月17日の8日間

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