オリコン、22年4月〜6月期は経常利益13.9%増益

ビジネス 音楽業界

オリコンは8月5日、2023年3月期第1四半期の連結業績(2022年4月1日〜2022年6月30日)を発表した。

当第1四半期連結累計期間の同社グループの連結経営成績は、売上高はコミュニケーション事業とデータサービス事業が前年同期比で増収となり、モバイル事業は前年同期比で減収となった。この結果、全体では前年同期比7,234万円増(6.6%増)の11億7,558万円となった。

費用面では、売上原価は前年同期比669万円減(2.0%減)、販売費及び一般管理費は2,580万円増(6.4%増)となった。以上の結果、営業利益は前年同期比5,323万円増(14.9%増)の4億1,017万円となり、営業利益率は34.9%となった。経常利益は前年同期比4,897万円増(13.9%増)の4億3万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ投資有価証券売却益が3,405万円減少したことにより、前年同期比546万円増(2.1%増)の2億6,065万円となった。

ニュースコンテンツの提供並びにWEBサイトの制作・運営・広告販売等を行うコミュニケーション事業について、顧客満足度(CS)調査事業の売上高は前年同期比で23.2%増加した。同事業は、様々な産業との「ブランドコラボレーション」により付加価値を生み出す、世界でも類を見ない「最先端の知財ビジネス」であり、ブランド価値と認知度の向上に伴って商標利用を中心に前年同期比で収益規模を拡大した。ニュース配信・PV事業の売上高は、前年同期比で3.0%減少した。タイアップ広告が前年同期比で減少したが、コンサルティング事業は増加した。外部メディア向けコンテンツ提供は、ウクライナ情勢等の国際ニュースの増加により、エンタテインメント関連ニュース動画への関心が限定的となり前年同期比で減少した。また、自社メディア「ORICON NEWS」では、4〜6月のセッション数は前年同期と比べ約11%減少したが、前四半期の1〜3月と比べ約24%増加した。6月はエンタテインメント関連ニュースの復調と自社メディアの競争力強化により、広告単価は前年同月比で2割上昇した。さらに、公式YouTubeチャンネル「ORICON NEWS」では、6月にチャンネル登録者数が160万人を超えた。展開コンテンツの幅を広げたことにより動画の再生数も復調基調にあり、エンタテインメント分野を代表する有力なチャンネルとしての地位を確立している。以上の結果、コミュニケーション事業全体の売上高は、前年同期比8,637万円増(10.5%増)の9億1,171万円、セグメント利益は前年同期比9,242万円増(17.8%増)の6億1,094万円となった。

音楽ソフト・映像ソフト・書籍のマーケティングデータを提供するオンラインサービス「ORICONBiZ online」を中心に、同社グループが保有するエンタテインメント関連データを活用したビジネスを展開しているデータサービス事業について、売上高は前年同期比11万円増(0.1%増)の1億6,428万円、セグメント利益はランキング拡充のためのコスト負担等により、前年同期比310万円減(5.2%減)の5,678万円となった。

モバイル端末向けを中心に、音楽・書籍等のコンテンツ配信サービス等を展開しているモバイル事業について、売上高は前年同期比1,414万円減(12.4%減)の9,958万円、セグメント利益は前年同期比1,538万円減(28.8%減)の3,807万円となった。

2023年3月期通期の連結業績予想は、5月10日公表のものを据え置いた。

関連タグ

関連タグはありません

オススメ