NexTone、2020年4月〜9月期は増収増益

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2021/3期2Q累計決算概要

NexToneは11月12日、2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日〜2020年9月30日)を発表した。

当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が前年同期比29.1%増の26億4,403万円、営業利益が同65.7%増の2億1,734万円、経常利益が同64.4%増の2億1,733万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同54.2%増の1億4,815万円となった。

著作権管理業務:利用と売上計上のタイムラグ

なお、著作権使用料については、利用と徴収・入金・分配時期にズレがあるため、利用時期とその売上計上時期には タイムラグが存在。概ね利用から売上には1〜2四半期を要する。直近のコロナ禍による非常事態宣言期間の利用は、概ね2021年3月期の2Q〜3Q決算に反映される見通し。したがって、この間の影響はまだ決算にすべて反映されていない。

著作権等管理事業では、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けたCD/映像ソフトの販売延期や、イベントにおける録音物利用の減少により録音権にかかる著作権使用料が影響を受けたが、ストリーミング音楽配信市場の拡大と動画配信サービス市場の伸長に加えて、管理楽曲・取扱原盤の獲得が進んだことにより、著作権使用料徴収合計額及びデジタルコンテンツディストリビューション業務の売上は好調に推移した。その結果、売上高は25億3,132万円、営業利益は4億6,904万円となった。

2020年5月の緊急事態宣言の全面解除を受けて、徐々に一定のガイドラインを設けた上での映画館やイベント会場の利用が再開された。キャスティング事業では、コロナ禍における新たなエンタテインメントサービスサポートの一環として、無観客ライブやドライブインコンサートにおける映像配信・ライブビューイング・協賛コーディネート、生ライブ配信サービスにおける権利処理コンサルティング等を実施し、その結果、売上高は6,766万円、営業利益は301万円となった。

連結業績予想は、5月15日発表の「2020年3月期決算短信」で公表した通期の連結業績予想を据え置いた。新型コロナウイルス感染症の同社グループ事業への影響については、当連結会計年度中は影響が続くものと仮定しており、連結業績予想にその影響を織り込んでいる。特に、キャスティング事業においては、緊急事態宣言の全面解除やイベント再開に向けた政府の感染症拡大予防ガイドラインの緩和等がありながらも、ライブ・コンサート市場はコロナ前のマーケット規模には程遠い状態が続いており、また、ライブ・コンサート自体をインターネット配信するケースも増えこれまでの収益構造が変化していることもあって、当連結会計年度中は同事業へ影響を及ぼすものと推測している。また、著作権等管理事業においては、店舗営業自粛や広告出稿の減少により「CD/映像ソフト」「業務用通信カラオケ」「CDレンタル」「CM録音使用料」「CM放送使用料」における著作権使用料徴収額が少なからず影響を受ける可能性がある。一方、音楽配信分野においては、巣ごもり需要もあり順調に推移しているので、同社業績全体に対する影響は、ほぼないものと予測した。

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