TuneCore(US)、利用アーティストへの還元額が累計2,000億円を突破 世界的にインディペンデントアーティストのシェア広がる

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音楽デジタルディストリビューションサービスTuneCore Japanを運営するチューンコアジャパンのペアレントカンパニーであるTuneCore, Inc.は、10月14日にアーティストへの累計還元額が20億USドル(約2,000億円)を突破したことを発表した。

世界でインディペンデントアーティストが躍進していることを象徴する今回の発表、インディペンデントデジタルミュージックシーンをリードするTuneCoreは、自社のサービスを利用するインディペンデントアーティストに対して、1日あたり平均約1億2,000万円、四半期あたり平均で100億円を還元しており、その額は増加し続けている。TuneCoreを通じてアーティストが配信を行う場合、アーティストは楽曲の権利を100%保持することができ、またアーティストは配信/販売後の収益の100%を受け取ることができる。

TuneCoreは2017年7月の時点で、2006年のサービスローンチ以来、アーティストへの還元額が1,000億円を超えており、そのわずか3年後の2020年に早くも還元額は2,000億円を突破した。これは、インディペンデントアーティストのシェアが年を追うごとに倍増していることを意味している。これまでにTuneCoreを利用したことのあるアーティスト数は100万組を超え、その中で1,000万円以上の収益をあげるアーティストの出現も珍しいことではなくなっている。

そのように、TuneCoreを利用しての音楽活動で人生が変わったアーティストも数多く、例えば昨年までUberのドライバーをして生活していたアーティスト・Ken the Manは、TuneCoreを通じ楽曲「He Be Like」を配信した後、スマッシュヒットとなり、彼女は仕事をやめ音楽だけに専念することができるようになった。こういったエピソードも、もはやオーディナリーなストーリーとなっている。

「『He Be Like』が私の人生を変えたわ。ドライバーをしながらも曲は書き続けただろうけど、ずっと音楽で結果を残したいと思っていたから。ただ正直アーティストがほんの少ししか利益を得られなくて、自作したはずの音楽の権利も諦めなければならないメジャーとの契約になんて全く興味がなかった。だってTuneCoreを通して100%の収益が得られて、いつでも好き自由に配信ができるのに、なんで契約したいと思う?」(Ken the Man)

多様化が進む現代社会においてTuneCoreを利用するアーティストのレイヤーも様々だ。趣味で音楽を作る人から新人アーティスト、職業作家、プロの演奏家、そして知名度の高いトップアーティストに至るまで、TuneCoreはこれからもどんなアーティストに対しても平等に機会を創出していくとのこと。

Andreea Gleeson氏(TuneCore Chief Revenue Officer)コメント

私たちは視聴者とアーティストをつなげ、収益を最大化させる手伝いをするために働いており、これは私たちの重要なミッションでもあります。私たちはアーティストがTuneCoreを利用することで巨大なファンベースを獲得し、きちんとした収益を得ることができることを示してきました。他のディストリビューターでは収益の100%還元を謳いながら、実際には第三者機関に配信事業を委託することで収益の一定割合を搾取するといったことがあるようですが、弊社では第三者、中間業者を雇わずに、発生した収益の100%を直接配信ストアから受け取り、アーティストへ支払うことで、今まで以上にアーティストが自分のキャリアを自分でコントロールできるように取り組んでいます。

Matt Barrington氏(TuneCore Chief Operating Officer)コメント

TuneCoreではこれまでに2,000億円をアーティストに還元してきましたが、これは始まりに過ぎません。アーティスト自身が自らの音楽キャリアをコントロールし、彼らに本当の意味での自由を提供することで、伝統的な音楽業界のあり方を前進させることができると考えています。

野田威一郎氏(TuneCore Japan CEO)コメント

世界ではインディペンデントアーティストの活躍が当たり前になり、さらに市場規模も拡大していることは、本当に喜ばしいニュースです。日本も同様に今年に入り、瑛人、りりあ。、yamaなど次々とTuneCore Japanを利用した次世代インディペンデントアーティストが大ヒット、チャートインし、収益もあげ、今まで以上に活躍し始めています。我々もアーティストが権利を持ったまま、クリエイティブ的、経済的にも自由に音楽活動ができるような環境を引続き作っていきたいと思います。

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